灯火可親

読書で人生観や生き方を学びたいものです・・・
秋の日は「つるべ落とし」と申しますが・・・17時頃には暗くなります。
緊急事態が解除され、感染者が一桁台ですが、夜の街に繰り出す気分にもならず・・
歳ですかねぇ・・・秋のこの夜長をどう過ごすのか・・「燈火稍可親」しかないかと。
今年も10/27~11/9まで読書週間です。
この時期にやるのは中国・唐の時代、文学者・韓愈が息子に送った漢詩の一節
「秋になって涼しくなってきた、灯火もようやく親しめるようになったので、
書物を紐解くこともできるだろう」に由来しています。
終戦から2年目の1947年から始まりました。
戦後の混乱期でも、当時の指導者は、本も十分にない時代でも、
読書の大切さを・・「燈火稍可親」を引用して子どもたちに教えた
その気概と心意気に敬意を表したい。
最近、世論調査好きになったのではと思うのですが・・(世論調査部という部署があります)
読売新聞が読書週間に因んで「読書に関する」全国世論調査を実施しました。(郵送方式)
本ではありませんが、活字文化の代表である新聞を読もうと啓蒙する「新聞週間」も秋。
思いは同じなのでしょうねぇ。
・本を読むことは人生を豊かにしてくれるか・・・思う88%、おもわない9%。
・考え方や人生観に影響を受けたことがあるか・・ある68%、ない29%
・本を読んで泣いたことがあるか・・・・・・・・ある59%、ない37%
読書の価値に揺らぎはないとの結論が導き出されますが・・・
現実は出版業界の不況風から判断するに、読書をする人が限定的であることが問題です。
本を読むにはそれなりの時間と覚悟がいります。
時代は情報ツールに溢れています。最近のネット文化は容易に情報収集ができます。
テレビ文化も健在です。各放送局も視聴者を惹きつけるべく様々な知恵を出しています。
本以外でも人生を豊かにし、人生観に影響を与えています。読まない要因ではと思う。
・この1ヶ月で本を何冊読んだか。
読まない50%、1冊16%、2冊13%で読んだ人は47%。
年代別では読んだ人、18〜28歳で58%、30歳代53%、70歳以上では44%と減少しました。
私の感覚では、高齢者は秋の夜長を待たなくても、暇なのだから本を読むべきだと思う。
本といえば紙のイメージですが、電子書籍が時代の趨勢です。
利用したことがあるし今後も利用したい・・22%、
利用したことはあるが、利用したいとは思わない・・7%
利用してみたい・・22%、利用したいとは思わない・・48%
去年との比較では7ポイントの上昇です。いずれは紙を超えるでしょうが、
意外に利用度が遅いようです。私もチャレンジしますが・・紙ずれの音には勝てません。
電子書籍で気になるデータは、紙と電子書籍ではどちらが記憶に残りやすいかの問いに
紙が74%、同じくらい20%、電子2%、ネットの情報も頭に残り難いと聞いたことが
ありますが、因果関係があるのでしょうか。それとも本好きな人は紙に慣れているからかも。
秋の夜長・・どう過ごすかは、映画鑑賞も良し、月を愛で盃を傾けるのも良し、
体力を付けたり、セラピーで心を癒すのも良し、人それぞれ楽しんで欲しいです。
でも、私はやっぱり「灯火親しむ可し」で居ながらにして別世界に運んでくれる
本の魅力に浸りたいですね。Goto
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コメント

  1. レモンハート より:

    この1か月に読んだ本は、12冊です。私は電子書籍に移行しました。理由は簡単。風呂でも読める、老眼のため活字を大きくできる。辞書機能にすぐれ江戸や幕末のわからない言葉の意味もすぐに理解できる。夜中でも、寝室で明かりをつけず読める。とにかく場所を選ばず読める。読みたい本を読みたいときに買える。図書館もすべて電子書籍に替えてほしいくらいです。返却も簡単に済ませられます。お店の読書マニアは実は電子書籍派のほうが多い。紙がいいという人は年に何冊も読まないから紙がいいと感じているだけ。そう感じます。音楽も同様ですサブスクの発展により、ブルートゥースでどこでもいつでも好きな音楽が聴けます。音楽好きはCDも持っていますが、普段使いではサブスクを利用してます。紙の本が、本当に生き残るには、本に電子書籍のアプリとダウンロードできるID、パスワード、品番を書いて、紙と電子書籍の両方で読める本をつくってほしいです。そうすれば、紙の手触りと電子書籍の利便性の両方を読者は楽しめます。