神の子(うち)

政治は子育て政策に本気になって欲しいものです。
「七五三」です。
昔は子どもが無事に育つのは難儀でした。親は子を思い・・・陰陽五行説に沿って
縁起の良い奇数歳に健やかな成長を願いました・・・それが七五三の起源です。
江戸期には武家・商家では3歳「髪置の式」5歳「袴着の式」7歳「帯解の式」を行いました。
人間が人間になるのは3歳で言葉を喋るようになり、5歳で知恵が付き、
7歳で乳歯が抜け「神の子(うち)」として現世で認知・完全に誕生するといわれます。
今風に言えば自我が目覚めるってことでしょうか・・・
「七五三」を迎える子供達とそのご家族に心よりお祝いを申し上げます。
少子高齢化の反動でしょうか。政治が声高に「子育て」政策を論じています。
口切りは総選挙の公約で公明党が、国の基本として「子育て」を掲げ、
18歳未満の子どもに一律10万円の「未来応援給付」を訴えたことです。
教育は「国家100年の計」です。子どもを健やかに育てることができない国など
国とは呼べません。コロナ禍で経済が疲弊し、子育て世帯が困窮しています。
子育てにはお金が掛かります。給付金は貯蓄より消費に回る率が高くなります。
まずは10万円を給付して直接的に支援するのは経済対策にも妥当な政策です。
特別国会までにはすんなり決まると思っていた政策ですが・・・
バラマキにつながるとか、一律ではなくても良いのではとか、理念がわからないとか、
自民党以外からも批判が上がりました。
結果は年収960万円以下の世帯に限り、5万円の現金給付を年内に。
来年桜が咲く頃に5万円分のクーポンを渡すことでまとまりました。
政治は妥協の産物です。
10万円を二つに分けて給付するのです。同じことではありますが・・・
2000万人の子どもに「お年玉」として一律10万円・年内に配るとした方がスッキリします。
どうもごちゃごちゃと捏ね回すのは宜しくない。
夏の参院選前に配るとなると・・痛くもない腹を探られるってことになります。
私は思うのです。
政治は本当に本気で「子ども」支援をするのか・・・やるなら腹を据えてやる。
原資がないなら、高齢者福祉を削るその覚悟がなければ・・・
中学校の給食ですら日本中で無料実施されているわけではありません。
自治体の裁量に委ねられています。そのくらいは即実行でしょう。
子育てと教育は多少違います。でも子どもの成長を願うのは同じです。
だったら、子どもへの給付はコロナ禍とは関係なく各党とも寛容になるべきだと思います。
取り分け「神のうち」である7歳になるまでは・・・Goto

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