タンデム自転車

新しい文化が誕生して欲しいですね。
これは良い。実に良い。視覚障害者と一緒にサイクリングロードを走る。
いや、視覚障害のある人だけじゃない。凡ゆる障害者と乗れるのが良い。
いや、障害者だけじゃない。コミュニケーションの苦手な健常者にも良い。
何を興奮しているのかと申しますと・・・
タンデム自転車で公道を走れるようになりました。神奈川と東京はダメですが。
タンデムとは「2頭の馬を縦に繋いで走る馬車」に端を発した「二人乗りの乗り物」のこと。
ここでは、二人乗りの自転車のことです。
タンデム自転車は新しいモノではありません。第一次大戦のころ欧州で流行しました。
しかし、なぜか普及しませんでした。日本でも戦後作られましたが、危険であるとの理由で
公道を走行できず、なかなかブームにはなりませんでした・・・
スポーツとしては1972年ミュンヘン五輪まで。世界選手権自転車競技会では
1994年のイタリア・パレルモ大会までタンデムスプリント競技がありました。
日本では全日本学生選手権自転車競技大会でタンデムの部がありますが・・・
メジャーではありませんね。
でも、ここに来て、観光地でタンデム自転車を貸し出すところが増えてきました。
愛媛県の今治市と広島県の尾道市を結ぶ「しまなみ海道」ではタンデム自転車が大人気だとか。「2人の共同作業がタンデムの楽しみ」「後の人は瀬戸内の風景が存分に味わる」から。
欧米ではタンデム自転車を家族や友人で楽しむ姿は珍しくない。
国内では10年ほど前まで、都道府県の各公安委員会が道路交通法の施行細則などで
公道走行は原則禁止でしたが・・・
自転車メーカーや愛好者ではなく・・
自由に自転車に乗って走りたい・視覚障害者団体による要望や
東京パラリンピック開催による後押しで公道解禁が一気に増えました。
私の持論です。「障害者が暮らしやすい街は健常者にとっても暮らしやすい」
視覚障害者団体が切り開いたタンデム自転車の公道走行は・・SDGsとも・・
そしてコロナ明けです。観光地のみならず日本中に大ブームを巻き起こると良い。
障害者が健常者のパイロット(前乗り)と共に街を颯爽と走る姿・・・
高齢者がパートナーと二人で、サイクリングファッションをバシッときめて、
サイクルロードでタンデム自転車を漕ぐ姿、新しい文化だと思いませんか・・・Goto

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