年神様のお迎え・・・

年末には日本民族の思いが詰まっています。
師走も20日を過ぎますと、今年の総決算、最終コーナーです。
私の座右の書から・・・大晦日までの歳時記を追ってみます。
12/20・・・鰤の日です。ブリは成長するごとに名前が変わる出世魚です。
      魚へんに12月の異称である師走の「師」と書きます。
      20の2を(ブ)0を(リ)と読む語呂合わせから制定。
      西日本では大晦日に食べる縁起物です。
12/21・・・納めの大師、毎月21日は弘法大師空海の縁日。12月21日は「納めの大師」
      真言宗の寺では参詣者で賑わいます。去年はコロナが縁日も中止になりました。
12/22・・・冬至です。太陽の力が最も弱くなる日です。
      でも裏を返せば明日から日が長くなる特別な日でもあります。
      柚子を浮かべた柚子湯に入ります。柚子の芳香が邪気や穢れを祓います。
12/23・・・冬将軍に悩まされます。冬将軍は日本の将軍ではありません。ロシアの将軍です。
      ナポレオンがモスクワを攻めますが、寒さと雪に撤退。
      英国の従軍記者が「ナポレオン、霜将軍に敗れる」と打電したそうです。
12/24・・・クリスマスイブです。
12/25・・・クリスマスプレゼントで大人も子どももはしゃぎます。
      サンタクロースが日本に現れたのは明治30年に出版された本に
      「北国の老爺・三太九郎」子どもに贈りモノをす、と。
12/26・・・「数え日」年内の残り日を指折り数えることです。
      もういくつ寝るとお正月 童謡「お正月」がぴったり。
12/27・・・正月飾りの日です。29日は「苦を待つ(松)」で二重苦に通じ、
      31日「一夜飾り」になると忌み嫌います。
      正月飾りをするなら27・28・30日の三日間が妥当です。
12/28・・・御用納めです。官公庁の仕事終わり。コロナ禍、公務員の頑張りに感謝です。
12/29・・・御節の準備です。2と9で「福の日」お正月行事の意味を知って福を招く1日です。
12/30・・・お年玉の用意をします。年玉は「年神様」へのお供え物のこと。
      玉は賜るの意で、神様のお下がりを頂きます。子どもに渡すお年玉の袋を
      ポチ袋といいますが、これっぽっちのポチです。
12/31・・・「大晦日」晦日は「つもごり」と読みます。「おおつごもり」が大晦日です。
      神様は夜に訪れます。元旦も大晦日から始まります。
      「除夜の鐘」は108種類ある煩悩を祓って新年を迎えます。
      因みに108回は、12月、二十四節気、七十二侯を(12・24・72)足した数です。
さぁ・・・残り10日あまり、やり残したと嘆くことのないよう・・
心して年神様を迎えようではありませんか。Goto

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