火事場泥棒

16ヶ月予算の審議をしっかりとやって欲しいものです。
年末のこの時期になりますと、国会では来年度の本予算が審議されるのですが・・
去年に引き続き今年も補正予算が審議され賛成多数で可決、成立しました。
補正予算については何度も取り上げてきました。今更になりますが・・・
20年度の2次補正31.9兆円を上回る補正では過去最大の35兆9895億円です。
21年度の一般会計歳出は142兆5992億円になります。財源を確保するため
国の借金となる国債を新たに22兆5800億円発行することになります。
この額が多いのか、少ないのか。兆の単位です。庶民にはピンと来ないのですが・・
中身の吟味はしっかりとやって欲しいものです。取り分け、野党が追求した
補正であるが故の緊急性に乏しい案件が含まれています。
官僚と申しますか、省庁がいや、政府なのかも知れませんが、
「火事場泥棒」のように無理矢理押し込むのは如何なものかと思います。
財政法では補正予算は緊急性の高いものに限ると規定されています。
野党が指摘する・・防衛装備品として約8000億円の計上は明らかに防衛費です。
どう説明しても緊急性があるとは思えません・・
規模ありきで補正予算が組まれたことに、危機感を覚えるのは私だけではないでしょう。
それと、政府はこの補正を切れ目ない財政出動で景気の下支えとするため、
22年度本予算を「16ヶ月予算」とするとしています。
去年の菅政権も同じ発想です。しかし、現実には20兆円が未消化で問題になりました。
原因は明らかにコロナ対策と称して、規模ありきで補正を積み上げたからです。
となりますと、107兆円と言われる22年度の本予算とグチャグチャになる気がします。
来年1月に召集される通常国会・・・政府は財政出動によってデフレから脱却するのだとの
決意を示し「火事場泥棒」が出現しないようにして欲しいと思います。
また、巷間、その存在意義すら問われる野党には・・・
経済のあるべき姿にも踏み込んで欲しい。新しい資本主義に対峙する案を
示して欲しい、2022が輝かしい年になるよう、政治家の奮起を期待します。Goto

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