南天の実を九粒・ポチ袋に入れて御守りに・・・
我が社の玄関には「南天玉」を掲げています。
仕事納めの日、29日に新しい南天玉と取り替えます。
ここ4年ほど前からの歳末行事の一つです。
掲げる目的はいくつかありますが・・・真っ赤な南天の実は歳月を経て黒くなります。
赤字から黒字になる・・・そんな思いを込め、験担ぎです。
去年はコロナ禍でなかなか黒くなりませんでしたが、今年は秋口から急に黒くなりました。
それと語呂合わせですが。南天を「難を転じる」と解釈して、
様々に降りかかる難儀を克服するとの意味も込めています。
玄関に吊るしてありますので、お客様に「これ何ですか」と質問されることが多い。
南天の実で、難を転じるのです。と答えるとウケますね。
今年は・・・来年用に・・南天の実をプチ袋に9粒入れ「ありがとう」と書いた
紙を入れ、100個ほど作りました。欲しい方には差し上げています。
9粒にしたのは、七転び八起き・・・九難を超える・・そんな思いです。
1年間持ち歩いていただき、難儀を乗り越えれば赤い実が黒くなる・・・
そんな縁起物でつくりました。
それと、南天はのど飴が有名ですが薬草です。
健康の御守りになればと思っています。
飛騨高山・古い町並みにある酒蔵。年末の風物詩になっていますが、
杉の葉を集めて作った「杉玉」を玄関上の軒先に掲げます。
緑色の杉玉が月日を経て枯れ茶色く変化していくことで酒の熟成具合を示します。
同時に酒の神様に感謝を捧げる意味もあります。
我が社の「南天玉」を掲げるのは、総務の若い人たちが天井から吊るすだけですが・・
「杉玉」は「杉玉奉納会2021」と銘打って杜氏や法被姿の若い衆が40名ほど、
酒蔵の前で神事を行います。そして・・飛騨地方の祝い唄「めでた」を唱和しながら、
蔵人が取り付けます。
通年ですと、新酒を観光客や見物者に振る舞います。
なかなか、優雅で厳かな伝統儀式です。今年も去年に続きコロナ感染に配慮して
観光客の少ない時間帯を選んで行われました。残念ながら新酒は振舞われませんでした。
杜氏は「例年以上の一段とフレッシュで口当たりが良い酒が仕上がった」と。
杉玉も南天玉も歳末の行事です。
日本各地で行われる伝統を守るのも新年を迎える上でとても重要ではないかと思います。
えっ・・・何ですか。杉玉は知っているが南天玉は知らないって・・・
そりゃそうです。南天玉を1年間玄関に下げるのは我が社だけですから・・ ハイ。Goto
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