日本初の資本主義モデルになるか?

官民協働の成長戦略・・・それが新しい資本主義だそうです。
最初、岸田首相からこの言葉を聞いたとき、何が言いたくて何がやりたいのか
理解できませんでした。最近、練れてきたのでしょうか・・・
「新しい資本主義」がなんとなく見えてきました・・・
今年の参院選で自公政権が現状を維持すれば・・・岸田政権は信任されることに・・
そうなりますと・首相の訴える「新しい資本主義」なるものが現実化されるかも・・・
「新しい資本主義」とは資本主義の弊害を是正する仕組みを成長・分配戦略として
埋め込んだ「日本発の資本主義モデル」だそうです。
成功すれば「新しい時代の世界をリードする」ことになると首相は意気込む・・・・
市場の自由競争により、経済の効率化と発展を実現しようとする考え方である
新自由主義は公的部門の縮小や規制緩和を進め「小さな政府」を目指してきたが、
欧米を中心に行き詰まり・・資本主義の見直しに向けた取り組みが世界的に広がっている。
そんな分析から・・・
岸田首相は「新自由主義」が格差の拡大や気候変動などを生んだとの認識に立ち、
新自由主義を否定して「自ら資本主義のバージョンアップさせる」・・・
具体的には成長と分配で好循環を目指します。
成長戦略ではデジタル化や気候変動対策、経済安全保障といった分野に
政府が財政支出を含め様々な支援をすることによって「大きな市場」を指し示し、
民間の投資を呼び込むというのが新しい資本主義の形だそうです。
政府は極力介入せずに、次の成長市場の選択は市場の動きに任せるべきとする
新自由主義の思考とは一線を画するのが、「新しい資本主義」の姿で・・
「官民協働」で成長戦略を立てるという考え方が「新しい資本主義」のスタンスです。
ですから、分配についても、大企業や大都市に成長の果実の分配が偏らないよう・・
民間への介入を図る。そのための環境整備として、賃上げ税制や大企業の下請けをする
中小企業にきちんと利益が配分される仕組みを取り入れるべく政府が主導する。
成長と分配の好循環とは、市場任せで政府が一切介入しないという新自由主義を
明確に否定して、成長も分配にも政府主導で行うことで好循環を作り出すということです。
日本が高度成長期に官僚主導で成功した社会民主主義の政策を・・政治主導で行う・・・
それが新しい資本主義ってことになります。
外交では「新しい時代リアリズム外交」を推進する方針ですが・・・
複雑化する21世紀の国際情勢です。中国とどう向き合うかが焦点です。
リアリズム外交であらねばならないと思います。
コロナウイルス対策は「新しい資本主義」とは関係なく、
感染拡大に対する備えを万全にし、社会経済活動を抑制しないような配慮をする。
新しい資本主義であろうとなかろうと当然の対応です。
「新しい資本主義」・・・
政府がいくら官民協働と言っても、結果的には官主導にならざるを得ないのが、
この国の政治体制です。そこを乗り越えて・・・官民で成長戦略を進めることができるか・・
何がやりたいか、大方理解できましたが・・首を傾げます。Goto

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