すみません。

自分が得た利益と相手が費やした時間や労力、金銭の合計が感謝の気持ち・・・
新聞は良いですねぇ。いつも知らないことを教えてくれます。
それは私が知らないことばかりだからなのですが・・・普段に使っていた日常会話の
使い方の違いなどは、知らずに使っていたことを恥じます。
「すみません」って便利な言葉です。誰もが良く使いますね。
「すみません、こちらを注目してもらえませんか」などと多くの人に呼び掛ける場合に。
「いやいやすみません。ご迷惑をお掛けしました」などと謝罪に。
「そんなことをしていただいて、すみません」などと感謝の意を込めて使う場合も。
私も「すみません」を良く使います。どんな時に使っているのか。自己分析してみますと、
私のような気の弱い人間は・・・・人との摩擦を極力抑えるため自己保全で使うかな。
他人との関係で「他人から何かしてもらう」と「ありがたい」とか
「申し訳ない」とかの気持ちが起こります。心理学では二つの要素で相手への
気持ちを決めると考えられています。
一つは「嬉しい」とか「助かった」とか思うことで表現されるような「自分が得た利益」の
大きさです。二つ目は「相手が自分のために費やした時間や労力、金銭などの負担の大きさ」です
二つの要素の大きさの合計が「相手への気持ち」の大きさになります。
心理学の世界では万国共通の認識だそうです。
問題は「自分の利益」と「相手の負担」のどちらを重視するかは、
国や文化によって違うことです。欧米では「自分の利益」が重視されます。
なんとなく個人主義が発達している国はそうなる気がしますね。
一方、日本では「相手の負担」が重視されます。理由は集団主義にあります。
まず集団があって自分がいるので、互いに自分を譲って相手を立てようとします。
そんな相手に何かしてもらうと「大変な思いをさせてしまった」という気持ちが先にでます。
だから日本人はこうした場面で「すみません」「申し訳ありません」と謝罪言葉で
対応することが多いのだそうです。
となると、私の「すみません」は摩擦を恐れて使うのではなく。
常に接触したことで掛かるであろう「相手の負担」を気遣っての感謝の
「すみません」ってことになります。ですから、「すみません」の使い方は間違っていない。
と思うのですが・・・新聞記事はそうはなりません。
感謝するのに「すみません」を繰り返すと「相手に迷惑ばかり掛けている」という
気持ちが募り、心の重荷が増えて、人間が卑屈になってしまいます。
それで、私は気が弱くなったのですね。笑
感謝したい場面で「すみません」ではなく「ありがとう」と言うべきだと
記事は指摘します。感謝を伝えるのは本来ポジティブな場面です。
「すみません」とネガティブに自分を下げず「ありがとう」を口癖にしてはどうか。
行動を習慣化すると、いずれその行動が人格に影響を与えます。
感謝の「すみません」はやめて「ありがとう」にしたいものです。Goto

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