貧すれば鈍す・・・ってことなのでしょうか。
結構ショッキングなニュースです。長崎・佐世保の「ハウステンボス」が
中国・香港の投資会社に買収されるそうです。最近、中国が資金にモノを言わせ、
北海道を買い漁(あさ)っている。日本漁りが酷い、そんな話を聞いたばかりだからかも。
ハウステンボス・・・日本有数のテーマパークです。創業者の思いが挫折、
HISが肩代わりし、九州・長崎観光のメッカとして注目を集めたのですが・・・
人流制限を強制された「コロナ」に沈んだって感じです。重いですねぇ。
買収額は公表されていませんが。HISはコロナ禍で業績が悪化、売却で資金調達します。
ハウステンボスの株はHISが66.7%保有大半を売却する方針。残る株主の九州電力や
JR九州など地元企業5社も売却するそうです。
HISは21年度10月期連結決算、最終利益が過去最大の赤字。
ハウステンボスはHIS隆盛の象徴です。背に腹は変えられぬとは申せ断腸の思いと拝察します。
ここに来て観光は復活の兆しです。ハウステンボスも入場者数が回復傾向にあります。
22年3月の中間決算の営業利益は3年ぶりに黒字転換。
業績が上向いたタイミングで売却するのはHIS経営トップの独特の勘なのでしょうね。
栄枯盛衰は世の習いです。致し方ないとは思いますが、この買収劇はHISの問題ではなく
日本の国力の問題ではないでしょうか。
現状のように国際社会での力を落とし続けるならば・・・
どなたか、参院選の候補者が演説していましたが、日本のあらゆる行政機関の
政策の根本が全て利権に左右されるような国に成り下がっていては・・・
孫子の代には・・・主だった働き口は全て中国企業ってことになるのも現実味があります。
ではどうすれば良いのか。
ハウステンボスは1992年開業・2003年会社更生法の適用を申請して経営破綻。
その後、野村ホールディングス系の投資会社の傘下入りを経て、HISが10年に買収、
その折、地元5社も同時に出資しました。
という事は、ハウステンボスは開業から30年、全ての施設が劣化。
使いモノにならないと、関係者の誰もが思っての売却なのではないでしょうか。
今後、何度も買収劇が繰り広げられるのでしょうか。
「貧すれば鈍す」と申します。国全体が貧して行くのですね。
この状態を止めることができるのは・・若者のこの国を思う「志」以外にはありません。Goto
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