EV戦争の幕開け・・・

頑張れ。日本の自動車メーカーEVでも世界を席巻せよ・・・
電気自動車(EV)で米国テスラに次いで世界第2位の中国BYDが
2023年1月以降日本の乗用車市場に本格参入を決めました。
日本車のEVは出遅れ気味です。守りきれるのかそれとも、
中国メーカーに席巻されるのか、いよいよEV戦争の幕が切って落とされます。
自動車産業は今では日本の基幹産業です。なかなかEV化が進まなかった日本。
迎え撃つ日本のメーカー、トヨタ自動車が今年に入って初の量産型EVを、
日産自動車が初の軽EVを売り出すなど競争は一気に激化の様相です。
ちょっとおさらいです。
なぜ、日本のメーカーはEV化に遅れを取ったのか。
理由は二つです。ひとつはEVの構造は部品が三分の1で済みます。下請けを多く抱える
メーカーはそれらを切らねばならなくなります。日本企業らしい優しい事情です。
ビジネスの世界は非情です。甘いと言われても仕方がないですな。
もう一つは、ハイブリッドが成功しました。ですから国民の側がEVにしなくても
事足りるのではとEVを潜在的に拒否している事情があります。
同時に経産省がガソリン自動車メーカーの育成に励み、EVに消極的であったことも原因です。
トヨタはガソリンよりも電気よりも水素自動車に走っています。私は間違っていないと
思いますが、残念ながら世界の潮流は水素よりもEVに決まってしまいました。
世界基準では2030〜35年までに新車はEVしか売れないことになります。
2050年までのカーボンニュートラルの思想です。日本の国力・・取分け経済力が
弱まっている故に欧米・そして中国のEV圧力に太刀打ちできない事情が背景にあります。
中国を代表するEVブランド・BYD。そもそもが国策企業です。電池を開発する国家機関です。
2000年代初頭に米モトローラなど当時の携帯電話大手にリチウムイオン電池を供給して
急成長しました。その電池の技術が生かせる分野として次に着目したのがEVで、
国有自動車メーカーを03年に買収。電池と車体といった主要部品を内製化。
コストを下げるノウハウを身につけました。
13年以降・中国政府が多額の補助金を出しEV推進策に舵を切り、その追い風にのって
世界戦略を立て、日本の乗用車市場に乗り出すのです。日本の基幹産業である自動車産業を
根こそぎ潰そうとの計画はとても野心的であります。来年の1月戦火は切って落とされます。
国民が、あまり物事を考えないで(EVは環境に良い)、廉価(2〜300万円で買える)に
惑わされると、日本の自動車メーカーも中国資本に取って変わられる可能性があります。
私は思うのです。BYDが自動車を製造するようになって、僅か20年足らずです。
日本メーカーの技術を持ってすれば、数年もあれば、世界有数のEVを製造するのは容易です。
問題は日本政府です。中国政府がBYDを国策として育てた以上に日本政府がEV支援を
日本の自動車メーカーにできるかどうかです。
えっ・・・そんな心配は無用ですって。
世界のトヨタを舐めて貰ってはいけない。自力で世界一のEVメーカーになって見せる。
失礼しました。そうですよね。Goto

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