国民は愚にして賢なり

物価高・政治の責任にはしたくないのですが・・・何もしない。言わないではねぇ。
さぁ・・・9月に入り、消費者物価の値上がりが一気に増えました。
民間調査会社のデータによりますと9月の値上がりは飲食料品だけで
2000品目超に上るほか、衣料や家電、玩具など幅広い商品に及んでいます。
年初に上がった商品の再値上げも増えていますが・・・これは序曲に過ぎないようです。
値上げのピークは10月です。主要食品メーカー105社で、6532品目が値上げされます。
22年の年間で2万品目を超えることになります。
日銀的には、2%物価上昇を目論んでいましたので、インフレ目標達成です。
しかし、この物価値上がりは賃金の上昇を伴わない値上がりですから・・
悪いインフレです。良いインフレにするには、原因が原油の高騰の端を発しています。
残念ですが、政府のテコ入れが必要です。
現政権に悪いインフレを是正する手立てを講じようとする気配が見受けられません。
私的にはむしろ容認している感があるのではと思っています。安倍元政権とは申しませんが、
菅前政権でも経団連を始めとする経営者組織に賃上げの要求を強めました。
もちろん、裏打ちで容認可能な対策や補助を用意し代案を提供しながらです。
値上げの動きは10月をピークにいったん落ち着く見通しですから、
何もしない。無策の策で乗り切れると思っているのかも知れません。
しかし、値上がりは消費生活に直結するモノだけではありません。
トヨタと日本製鉄が車向けの鋼材の大幅値上げで合意しました。
これで自動車も値上がりします。住宅資材は天井知らずになっています。
外食産業も値上げをせざるを得なくなっています。
消費者は価格に敏感です。今後も価格が上昇を続けますと、悪かろう高かろうの
悪循環になります。外食の頻度を減らすことになります。街に飲食店の灯りが消えます。
このままでは、経済の6割を占める個人消費が見込めなくなり・・
日本経済は負のスパイラルに入ります。
乱暴な物言いをすれば・・・故安倍氏の国葬なんぞ、やってる場合か・・
そんな国民の声が大きくなります。
参院選で勝利を収め、黄金の3年間を手に入れた岸田政権ですが・・
その存在意義を問われることになりかねません。「国民は愚にして賢なり」です。Goto

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