国産メンマ

放置竹林を「何とかせねば」スタートアップ企業の発想・・・
先日、はじめてのゴルフ場、食堂でこんな張り紙を見つけました。
「ビールのお供に国産メンマをどうぞ・500円」と。
熱い日差しで汗をかいてハーフを終えた後です。
じゃあ・・メンマで生ビールとするか。蒟蒻と合わせ煮。唐辛子が効いて美味い。
ご存じでしたか。ラーメンに添えられているメンマって、ほぼ100%が中国や台湾から
輸入されていることを。林野庁によりますと、全国の竹林は約16万6000千ヘクタール、
この30年間で1割も増えたそうです。竹は生命力が強く手入れを怠ると、
物凄い勢いで増殖します。
これも高齢化のせいでしょうか。放置竹林の面積がどんどん広がっています。
放置竹林の対策は竹を切った広葉樹などを植樹したり畑などに整備したりするのですが・・
林野庁は放置竹林がどの程度あるのか把握はできていないそうです。
そういえば・・・いつの間にか見慣れた山が竹林になっているケースを見かけますね。
話がそれましたが・・日本にそれだけ竹林があるのに国産のメンマがないのはおかしい?
理由は竹の種類です。メンマにするには柔らかい「麻竹」が適しています。
国内の主流である孟宗竹はタケノコだと食べられますが、旬を過ぎますと利用されません。
メンマには不適格な竹なのだそうです。
旬を過ぎた孟宗竹のタケノコでメンマをつくるプロジェクトが全国に広がっています。
なんでそんなこと気か付かなかったのでしょうかねぇ。栄養価がないからかな?
発祥は福岡の糸島市へユータンした化学会社の役職定年を2年前倒したサリーマン。
地域の資源を利用したビジネスを模索する中で、あちらこちらの竹林が放置されているのに
気づき・・・「何とかせねば」と思い立ち・・
10年ほど前から・・カットの仕方。ゆがき方、塩分濃度の量などなど試行錯誤を繰り返し、
高さ2メートルほどに成長したタケノコがメンマに適していることを発見。
歯ごたえが良いことを掴み商品化に成功。国産・孟宗竹メンマの誕生です。
現在・・・・その技術と申しますかノウハウを惜しげもなく開示しています。
それが「メンマプロジェクト」です。
「メンマ作りという経済活動によって、美しい竹林を整備していく大がかりな設備は必要ない。収益があるのでプロジェクトも長続きする」と開拓者はいう。素晴らしではありませんか。
政府はスタートアップ企業の支援に乗り出していますが。
その萌芽は無限にあるのではないでしょうか。この開拓者に学びます。
500円のビールの摘みである国産メンマが一段と美味く感じます。Goto

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