過ちを改めるに憚ることなかれ・・・
日経新聞社は誤解を与える表現があったと謝罪しました。
9/8付・朝刊一面、「ロシア石油 欧州へ裏流通」という記事と写真のことです。
「過ちを改めるに憚ることなかれ」日経編集局の姿勢、良しとしようではないですか。
昨今、理解不能なフェイクニュースがネットを通して氾濫しています。
しかし、何がフェイクであるのか見極めるのはとても難しいことです。
でも、私は新聞報道だけはファクトであると信じています。
日経が自らの報道について誤りを認め謝罪したこと。そのことが日経への信頼であります。
そもそもですが、新聞社はプライドの権化です。自分達の記事には誤りはないとの
自負があります。それが信頼の裏付けでもあるのですが・・・
その新聞社が、記事と写真、映像を取り消し、一部を修正しました。
読者と関係者の皆様にお詫びするとともに、事実確認のプロセスを拡充するなどして
再発防止を徹底すると・・・9月28日付の一面囲み記事で「おわび」したのは・・
さすが、天下の日経です。
謝るのです。何をどう誤報したのかは・・・面倒ですから書きませんが。
ロシア石油が欧州に横流しされているという噂を確かめるために
調査取材を進めた結果、記者たちのロシアならとの偏見もあり、
ギリシャ南部のラコニア湾で不審な動きをする2隻のタンカーが石油を移し替えている
現場の遭遇、これは横流し間違いないと決め打ちしたのが真相のようです。
編集局長は・・・弁解がましくはありますが。
この誤報事件をこんな風に総括しています。
日経には、社会を歪める問題の本質に迫り、解決策を示すことで経済や民主主義の
健全な発展に寄与する新しい報道を確立したいとの思いがあります。
その根幹となるのが「真実への誠実さ」でなければなりません。
データや調査で掘り起こした事実に誠実に向き合い、虚心坦懐に結論を導く。
その原則をおざなりにし、結論を歪めるようなことがあれば、報道への信頼は
根底から揺らぎます。
今回の誤報は事実への誠実さ、何より読者への誠実さに欠ける報道姿勢であったと
判断せざるをえません。今回の教訓を踏まえ、より正確な報道に徹します。と詫びます。
潔しとしましょう。当然に編集局長以下、日経なりの厳しい処分は下されると思います。
「過ちを改めざるに憚ることなかれ」新聞が報道機関の盟主たることに
誇りを感じます。Goto
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