75歳以上医療費負担2割にするのも時間がかかります。
日本は世界に冠たる超高齢社会です。65歳以上の人口が25%近いのですから・・
高齢者化が政治の喫緊の課題であることは間違いありません。
でもこの高齢者って奴が政治を左右する選挙の投票率が最も高いのです。
ですから、政党の政策や方針がどうしても高齢者の側に偏ります。
それが民主主義の原則ですから、文句を言う筋合いはないのですが・・
考えてみて下さい。政治とは税の配分であります。その配分が高齢者に偏れば・・
国に活力がなくなります。この国が世界から取り残されようとしている・・
その大きな要因は、高齢者を優遇し過ぎることによって生じる税の不均衡です。
いや、私も後期高齢者目前、立派な高齢者です。ですから敢えて申し上げるのです。
高齢者が高齢者の利得のために、主張するのは控えるべきだと・・・
この10月から75歳以上が加入する後期高齢者医療制度で原則1割となっている
窓口負担が、2割負担の枠が設けられました。怖々ですね。恐る恐るですね。
単身で年収200万円以上など一定の収入がある人が対象。全加入者の20%、
約370万人が該当します。
で、この制度導入にあたって、この国は如何に丁寧に実施しようとしているのか・・
高齢者も医療費負担能力に応じ支えてになってもらう・・「全世代型社会保障」の一環が
条件者の2割負担です。これって当たり前ではないでしょうか。
でも「受診控えを招く」のではと厚労省は3年間の配慮措置を設け「負担が単純に2倍に
なるわけではない」と説明しています。怖々ですねぇ。で、更に2割負担になるのは世帯内の
75歳以上のうち最も収入が高い人の課税所得が28万以上が前提。320万以上が該当。
平均負担額は3400円増えると試算。25年9月までは月ごとの負担を最大3000円に
とどめる配慮措置を実施して年平均負担額を8000円にする見込みです。
更に窓口負担の増加額が3000円を超えた場合、1ヶ月の合計負担額に超過があれば、
口座に払い戻されます。実にきめ細やかで、厚遇です。
私的には甘え過ぎではないかと思うのですが・・・
それにしても、コロナ禍で開業医はどこもガラガラでした。
それで死亡率が上がったわけではない。
そうなのです。治療してもしなくても医者通いを日課にしている高齢者が多いってことです。
それを言っちゃあお終いですが・・・メディアは煽らないで欲しいですね。
ACジャパンのこんな広告が日経に掲載されました・・・(写真参照)
バスの来ない、バス停。ドイツの認知症介護施設。老人の徘徊に頭を痛めた職員、
施設の前にバス停を設置、家に帰りたいという老人に「そこにバス停がある」
「バスが来るまで待たれてはどうですか?」とバス停に案内、5分程のちに
「バスが遅れているようです。中でお茶でもどうですか」というと
老人は施設に戻るそうです。
「治療しない病院、待合室」をつくってワイワイとだべるだけの病院を・・・
そんな優しい嘘が、高齢者医療費を軽減するかも知れません。
それにしても、40兆円を越した医療費です。若い人たちで負担はできません。
世界の冠たる長寿国日本、世界の範になれるでしょうか。Goto
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