岐阜考

地元愛と申しますか地域愛に溢れる私です。
生まれ育った故郷・岐阜・何の変哲もない田舎街ですが、
このところ面白い話題が幾つかあります。紹介しながら故郷の未来について考察してみます。
どこもそうなんでしょう。岐阜といえば一斉を風靡した歓楽街・柳ヶ瀬。人通りもなく・・
シャッター通りになって何年になるでしょうか。商店街を何とかせねばとの情熱も
感じられなくなっています。残念なことですが・・・これも時代でしょうか。
いまこの柳ヶ瀬界隈で最も元気が良いのはカラスです。なんでこんなにと思うのですが・・
夕方になりますと、何百羽のカラスが柳ヶ瀬をねぐらにしています。
そもそもカラスは「山に七つの子がいて」その子たちのために街に出てきて餌を漁るのですが。
それが真逆で、どこかで活動してきて柳ヶ瀬を住みかにしているようです。
岐阜の大垣にある害獣駆除の研究所はAIでカラスだけを識別し、嫌がる音を流して
撃退する装置を開発したそうです。以前から音で撃退する手法はありますが、
カラスは頭が良い。すぐに慣れてしまい効果薄だと思うのですが・・・
仕組みはこうです。カラスが現れるとAIがカメラでカラスを感知。
40種類程度の電子音を無造作に流すと『自分が攻撃されると』勘違いして逃げる。
音だけではなく光も使って撃退する装置です。
大垣市役所周辺も柳ヶ瀬周辺と同様に1000羽以上のカラスに悩まされていたのですが、
この装置でカラスは減少。鳴き声やフンの被害が大幅に減ったとのこと。
この装置を岐阜市にも設置する案があるとか・・・窮すれば通ずですかねぇ。
岐阜といえば夏の風物詩・長良川の鵜飼です。
1300年以上の歴史がある伝統漁。鵜を操る「鵜匠」、この呼び名の名付け親は
織田信長との説もあります。この鵜飼をユネスコの無形文化遺産に登録しようとの
動きが活発になっています。岐阜市では04年から無形文化遺産登録に向けた活動を開始。
15年には漁の技術が国の重要無形民族文化財に指定されています。
登録が実現するかどうかは「長良川鵜飼を中心にグループ化することが重要な要件」になる。
鵜飼のルーツは中国です。中国の鵜飼がまだ登録されていない中、独自の発展を遂げた
日本の鵜飼を単独で提案することの正当性が問われるとか。
市民が・・・ユネスコの無形文化遺産登録に真剣であるかどうか・・
盛り上がりが審査に入る大きな要素になるのかも知れません。
金華山と長良川・・・山紫水明なこの地が登録されると良いのですが・・・
もうひとつ信長絡みで。岐阜市で11月5・6日に開催される「ぎふ信長まつり」
最大の呼び物「信長公騎馬武者行列」で俳優の木村拓哉さんが信長に扮します。
9月28日に岐阜市が計画を発表すると大フィーバーです。
09年に地元出身の俳優・伊藤英明さんが扮した時は・・沿道に50万人が訪れました。
岐阜市の人口は42万人です。今年は伊藤さんも特別参加。岐阜市はコロナ対策、
安全の問題から沿道の観覧者数を1万5千人に制限しました・・・
申し込みの数は市民の倍、80万人に近く、市はパンク状態だそうです。
著名人の力をマザマザと見せ付けられますが・・・
こんなことで、田舎が賑わうには抵抗を感じますが・・・
人が集うことが活性化です。日常的に人が集う街にするにはどうすれば良いか・・
一過性のイベントを増やすことからで良いのか・・考えさせられます。
たいした産業もない街ですから・・・
やはり観光資源を深く掘り下げるのが、手取り早いってことでしょう。
岐阜のキムタクと言われる私としては複雑です。。(笑)Goto

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