利益相反

電通の五輪テスト大会談合・・・公取委の活躍まるでテレビドラマです。
これが広告業界の盟主か。新聞各紙は社説で・・・巨大利権を巡る不正は底なしか(読売)
談合疑惑で強制捜査・底なしの五輪利権解明を(毎日)と東京地検特捜部が
独占禁止法違反容疑で、大手広告会社「電通」の本社を公正取引委員会と合同で
捜索したことを報じています。
いったいこの闇はどうなっているのか・・・広告を生業とするひとりとして怒りが込み上げる。
国民のみならず、世界が楽しんだ平和の祭典を食い物にする利権漁り、許されることではない。
特捜部は・・電通の本社・イベント会社セレスポの本社、組織委員会でテスト大会の運営を
担当した元幹部の自宅を捜索。疑いは18年実施した各競技のテスト大会の計画立案などを
委託する業務の入札を電通やADKといった広告会社やイベント会社など9社の談合落札です。
特捜部は電通の元専務が取り仕切った五輪汚職の捜査の過程で、社長が逮捕された
ADKが課徴金減免(リーニエンシー)制度に基づき、談合があったと公取委に
自主申告。発覚した。先日放送された公取委を丁寧に描いたテレビドラマのようです。
今後、焦点は発注者の組織委員会側が談合に関与したかどうかですが。
組織委は入札への参加が見込まれる企業の一覧表を入札前に作成し、電通と共有。
実際の受注はその通りとなったという。組織委には電通の社員が出向、この任にあたっていた
発注側と受注側に電通が絡んでいたのです。これって、利益相反そのものです。
あえて申します。本来、落札業社は公正な競争入札で決めねばならない・・
子供でもわかることです。それが発注者と受注者が一体となって、事前に決めていたのです。
これって、五輪の私物化ではないですか。恥を知れ・・・
五輪の費用は税金です。スポーツビジネスは、オラが独占とやりたい放題の電通、
その極め付けが、電通の元専務である組織の理事がスポンサー企業から賄賂をせしめ、
受託収賄罪で4回も起訴されたことだと思っていたら・・・
何が何が・・・すでに18年から開催されたテストマッチの仕切りの段階から・・
やりたい放題だったのです。電通といえば、広告業界の盟主であり、
世界的な大企業であります。
私はこんな風に思います。
広告最大手は経済社会の健全な発展に貢献する責務があります。
それには自らの強大な力をコントロールするために、我々のような弱小同業者よりも
はるかに厳しい自己管理のルールを確立せねばなりません。そして常に自らを律するよう
努力すべきではないでしょうか。
あえて、経営者と申します。電通の経営者は、自分達が巨大化すればするほど、
必ず社会に対して破壊的な影響を及ぼす可能性を有していることを深く認識して
経営にあたるべきではないのか・・・
ただ、自分達の利益のために、主だった同業者をも巻き込んで、
税金を搾取する姿勢は、盟主にあるまじきであります。
これは大企業の起こした税金を収奪する刑事事件です。許されるものではありません。Goto

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