Louis Vuitton草間彌生

広告を見ながら虚しさを感じるのは・・・・
添付の広告・右と左2枚あります。ご覧下さい・・・どう思われますか・・・
実にケッタイな広告だと思いませんか。左右同じではありません・・
どこが違うかおわかりですか。ハイ、もう一度、比べて見て下さい。
クライアントはLouis Vuittonです。掲載紙は読売新聞(11/29付)です。
左側の広告は・・・31面、右側は32面に掲載です。そうなのです。この二つの広告は
同じ日、紙面の表裏に掲載されたのです。それも32面は最終面です。
通常ならば、テレビの番組が掲載されるページです。
よく見て下さい、32面の枠外に・・・本日は特別紙面です。
テレビ欄は本ページを1枚めくった欄にあります。と書かれています。
どこが違うかの一つは・・・そう書いてあることです。
それと、もう一つ違いがあります。赤い髪、ギョロッとした目の女性は草間彌生さんです。
32面の方は彼女の目が頭上を向いています。もう一方は正面を。私にはなぜそこを変えたのか、
この違いが何を意味しているか・・・理解できません。
草間彌生さんは、日本の田舎町に生まれ、今では世界的に著名なアーティスト。
アートの力で魔法を紡ぎ出し、自らの人生を変革し続けてきた・・現在最も影響力のある
女性アーティストです。Vuittonとは10年前からコラボレーション、23年・クルーズ・
ファッションショーのランウェイで、草間彌生を象徴する水玉模様の商品が初めて登場。
その広告キャンペーンが・・・掲載広告です。
と、そこまで説明すれば、なるほど、奇抜さを売りにする草間彌生さんの
頭に水玉模様の水着をつけ、水玉模様のバックを手にするモデルの意味がわかります。
大胆な構図のデザインです。余裕すら感じませんか・・・
最近のことですが。高級ブランドの広告が頻繁に新聞紙面を賑わしています。
これはどんな意味があるのでしょうか・・・考察です。
一つは日本の富裕層は新聞を読んでいる。統計上でています。
ですから日本では新聞広告の効果が高い。そう考えている。
もう一つは、利益が上がっているのですね。円安です。当然、輸入品です。
値段が上がります。それでも海外旅行するよりも、多少高くても日本で買った方が、
安上がりであると高級ブランド志向の日本人は購買力があると踏んでの広告です。
読売新聞の最終面、ラテ欄を動かすなんてことは、新聞社の威厳として、
通常はやりません。それでも掲載できたのは・・・高額の紙面料金を払ったからです。
金で新聞社の顔を叩いたのです。
こんなお遊びで意味不明な広告に大枚を払う・・・さすが高級ブランドです。
なんとなくですが、虚しさを感じるのは・・・新聞の凋落を見るからでしょうか・・
それとも街路樹が葉を落としているからでしょうか。Goto
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