総理大臣として、何がやりたいのか・・前例踏襲では如何にもです。
朝日新聞の社説とは意見が合わないことが多いのですが・・・
こればっかりは、大いに納得しました。国会・衆参を通過した・・
総額29兆円に及ぶ今年度2次補正予算のことです。
まず・・・社説をその通りだと思うのは。
衆院の予算委員会での審議を締め括る質疑。野党・立憲民主、40分の持ち時間で
その大半を秋葉復興相の疑惑追求に充て、補正予算については素通り・・・
閣僚の資質を問うのはそれはそれで重要だとは思うのだが・・・
衆院で予算案の不備をとことん追求する最後の機会、それを放棄するとは・・・
政治不信を招く要因になるのではないか。野党もあかん。
次に・・・主要な野党が提出した予算組み替え動議についても・・いただけない。
給食費の無償化や国民全員への10万円給付など別の歳出増を求めるものばかり・・
政府と野党が一緒になってバラマキを競い合うだけでは、予算審議の名には値しない。
朝日の主張に尤もだと思う。国民はバカではない。
税金をばら撒けば・・喜ぶと思っているそんなポピュリズムはとうに見抜いている。
社説は・・・これで国民の負託に応えたといえるのか。政府はもちろん、
与野党の議員も深く省みるべきではないかと・・・本当にそう思う。
それと、岸田首相の姿勢です。
29兆円のうち、使途を白紙委任する予備費を4.7兆円積み増しです。
予備費に支出の法的な有効性は損なわれないと答弁。
首相が率いる派閥・宏池会の大平正芳元首相は、予備費は「みだりに拡大することは
許されるべきではない」との見解を示した経緯があるが・・・
そんなことには耳を貸さず、安倍内閣で、菅政権で、予備費を積み上げ、
使い勝手の良い、財布にしたのを、岸田政権でも踏襲して何が悪と開き直っています。
そんな前例踏襲は恥だと思いませんか・・・・
今は、コロナ禍で緊急事態である。なんでもあり。何をやっても許されるそんな思いが
透けて見える。究極・政治は税の使い方です。それが根本から崩れてしまったことに、
何の頓着もない。これでは大平元首相が草葉の陰で嘆いていることでしょう。
私は補正予算を否定するものではない。
しかし、この国をどうしたいのか。総理大臣として何がやりたいのか。
そんな政治の根幹が何も見えない・・場当たり的な政治家に政権を任せていることに
朝日とは違うのですが・・・意見が合うことに不安と憤りを覚えます。Goto
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