日本の食料自給率は35%を切りました。何とかならないのですかねぇ。
人類の起源はアフリカにある。その証左が360万年前のタンザニアのラエトリ遺跡です。
そこには二本足歩行のはっきりとした足跡の化石が残っています。
ですから・・・タンザニアは人間の「種の起源」とも称される「始まりの地」です。
農機具メーカーのクボタは15日・新聞各紙に30段(写真参照)の広告を打ちました。
アフリカ・タンザニアの大地で活動するクボタ製コンバインの写真です。迫力がありますねぇ。
コピーには、半世紀に渡りアフリカ農業を支援してきたクボタが自信を持って
彼の地に送り出すコンバインDC70の頼れる姿・・・と。
「農業の生産性を収益性を上げることで、自国の自給率を安定させながら、
経済成長と貧困削減に貢献する。さらにはその先にある、アフリカ全土や
世界規模の食料循環の礎となり得ることはできないものなのだろうか」
クボタはそんな「高い壁」に真っ向から挑戦しています・・と綴る。
凛々しいではないですか。日本の農機具メーカーが、タンザニアを皮切りに
アフリカ諸国で農業指導と効率化に努め、パーパスを発揮する・・・
容易なことではありません。でも「壁がある。だから、行く」感動的な広告です。
この広告を眺めながら、翻って日本の農作物はどうでしょうか・・・
ウクライナ戦争で小麦が高騰、その結果、食料品が一斉に値上がりする。
そして、議論されるのが、食糧自給率の低さ。でも、一方では、
日本の未耕作面積は40万haを超えます。埼玉県の面積に匹敵します。
耕作地で農作物を作れば・・・自給率の問題は解決しませんか。誰が考えても、わかる話です。
でもそうはならない。ますます自給率は下がっています。この壁って、アフリカの食糧難を
解決したいと覚悟を語る気の遠くなるような高い壁にチャレンジするクボタの
パーパスと比較して、どっちの壁が高いのでしょうか・・
日本の壁の方が高いのです。それっておかしいですよねぇ。
そう思いませんか・・・労働力がない。生産性が合わない。そんなことはないでしょ・・
リタイアした健康で有能な高齢者が溢れているじゃないですか。
世界に冠たる・・・技術を有した農機具メーカーが存在するではないですか。
政治のせいにしたくはないのですが・・・
なぜ、農業を法人化してはいけないのですか。民間企業にやらせないのですか。
その策を進めないのですか・・・日本の農業人口は減少し続けているのです。
難しい問題ではありません。壁は高くない。でも既得権益が高くしているのです。
政治が高くしているのです。こんな低い壁すら乗り越えられないこの国・・
歯痒いですね。クボタの広告を見ながら、地団駄踏んでいます。Goto
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