オプティマス

二足歩行するヒューマノイドロボットでも米企業の後塵を・・・
働くヒト型ロボットがここに来て急激に現実味を帯びてきました。
工業用のロボットといえば日本が最も得意とする分野です。
もちろん・・2足歩行するヒューマノイドロボットも、1970年代に早稲田大学で開発され、
86年にはHONDAが研究を具体化・・
2000年から10年代には人の動きに近づける発展期に入り、HONDAがASIMOを
生活空間で自然に歩行したのは衝撃的でした。17年ごろにはアスリート並みの
運動能力を持つAtlas(アトラス)が米新興企業ボストン・ダイナミックで公開された。
18年以降は建設現場、工場、介護現場などでの実用化を見据えたヒューマノイドロボが
日本の産業技術研究所のHRPー5Pが完成した。去年発表された川崎重工の
RHP Friends(フレンズ)は10キロの荷物を運び、介護現場などで人と協働できる。
去年の9月。米EVテスラが開発を表明してから僅か1年で、体長約170センチ、
体重73キロ(私とほぼ同じ)の「オプティマス」の試作機をお披露目した。
マスクCEOは「非常に有能なロボットだ。普及すれば、経済的な制約はなくなり、
貧困のない豊かな未来が訪れる」と高らかに宣言しました。
オプティマスはオフィスでじょうろで植物に水を与え、段ボールを運び机の上に置き、
工場では金属の棒を箱から取り出し、別の箱に移し替える・・・テスラの思想は
「人類の文明にとり最大のリスクは急速に低下する出生率」その危機意識が根底にある。
開発から僅か1年で試作公開となったのは「電気自動車の技術蓄積が生きているようだ。
自動運転車向けの人工知能(AI)を再訓練したそうで。深層学習技術の登場でAIによる
画像認識の性能は人間を凌ぐほどに向上し、周囲の環境を的確に把握できるそうです。
テスラは「オプティマス」を3〜5年で実用化する見通しを示しています。
ヒト型ロボットの歴史では50年以上の歴史を持つ日本の企業ですが・・・
いまだに実用化の話など聞こえてきません・・なぜ、いとも簡単に追い越されてしまうの
でしょうか・・・不思議で仕方ありません。
ふと・・思うのです。HONDAの小型ジェット機も発売はしたものの鳴かず飛ばず。
三菱の中型旅客機もあそこまで開発が進み、発注まで受けたのに中断。
どうしてこんなことになるのか。投資が中途半端である。うまく進みかけると
ごちゃごちゃ・・内部で揉めて前に進まなくなる・・・
そして最後は安全性だの法規制だの・・最もらしい理由をつけて、
当初の高い理念や目標を自分達で葬ってしまう。そして納得してしまう。
ヒト型ロボットは・・・人口減少・少子高齢化の日本では不可欠なことは
誰もがわかっています。でも、この分野もやっぱり米国テック企業の後塵を・・・
と思うと、いかにも残念でならない。Goto

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