心の病

なんとかできることをしないのって、大人の責任でしょう。
教職員も人の子ってことでしょうか・・・冬休みが終了、先生が出勤してこない。
そんなことになったら、子供は動揺しますよねぇ。公立の小中学校では許されるのでしょうが
私立の学校ではそんなこと考えられないし、許されません。
我が家の目前は公立中学校です。毎朝・・生徒たちの登校に合わせ門前に立ち、
全生徒に一声掛けて挨拶する教員の姿には頭が下がります。
先日など、早朝ウォーキングの帰りでしたが、もう校庭に出て、ひとり黙々と、
トラックの白線を引いている若い男子教員、「おはよう、朝から大変ですぇ」
「ありがとうございます。今日の体育で走るものですから」と・・・
早朝って、6時30分ごろ、まだ暗いうちの話です。
体育の授業の準備ですが、こんな教員の下支えがあって学校が成り立っているのですね。
ちょっと悲しい話です。年末に発表された21年度の文科省の調査ですから、多少古いの
ですが・・・うつ病などの心の病が原因で1ヶ月以上休んだ教員は1万944人に上り
過去最多になったそうです。
精神疾患で休職した教員は5897人(前年度比694人増)で全教員の0.64%
これに1ヶ月以上の病気休暇取得者を加えると1万944人に上ります。
1万人を超す教員が長期休暇では・・・教員が不足するのも仕方がないと思います。
文科省を責める積もりはありませんが。「業務が一部に偏ったり、コロナ禍で
教員間のコミュニケーションが取りづらくなっているのが原因」だと指摘しています。
世の中・・なんでもかんでもコロナが原因。否定はしませんが、それで片付けては
いけないのではないでしょうか・・・
1万人もの教員が・・・教壇から離れているのです。
異常なことではありませんか。文科省が他人事のように分析していることが疑問です。
30人学級も多すぎると、25人・20人と減らしていますが・・学級の数を増やせば、
その分、教員の数が必要です。その方針を出しているのも文科省です。
そうしといて教員不足だと言うのも文科省。そして心の病気で1万人も働いていないと
発表するのも文科省です。
いや、文科省の責任ではない。政治の責任だと言う人もいるかもしれませんが。
心の病は過重労働だからと煽るメディアにも責任はあります。
大半の教員は、早朝に黙々と運動場のラインを引き、登校する生徒一人ひとりに声がけ
(全て男性教員ですが)しているのです。
私の率直な意見は・・・心の病だからと安易に休職・休養させない。
それは文科省の責任でやること。私立学校ではあり得ません。
労働過重については政治の責任で教務と雑務を分ける・・無理は弊害を起こします。
教育に必要な予算をケチケチしない。教育に予算を投入出来ないような国に未来はない。
そして、超過勤務につては・・・十二分な手当を支給することです。
給与制度を考え直すことも視野に。そうすれば1万人も休職するなんてことは起こりません。
最近は・・・毎年度のように、「心の病」で休む教員がニュースになります。
それも増え続けています。コロナとは関係なく・・そんなことって、
国としても、我々大人としてもとても破廉恥なことではないでしょうか。
子供にとっては・・・先生が弱っちいのでは、不安になるのではありませんか。Goto

コメント

  1. ぺけお より:

    なるほどですね、勉強になります