鳶飛魚躍(えんぴぎょやく)

石巻伝統行事・身を切るような寒さの中「石巻どんど裸参り」に学びます。
二十四節気・・・大寒です。(1月20日から〜2月3日まで)
寒さも底の底。北国では大寒波(札幌の友人に言わせれば・・気象庁はちょっとオーバー)
でも我が社の最北の拠点・北海道の滝川市は積雪が3メートル以上に。
厳しい天候・私のように寒さが苦手なモノにとっては何とも情けないのですが・・
寒稽古の積もりで早朝ウォーキングを続けていますが・・・ブルブル震えています。
でもこの寒さを利用して・・日本全国の酒蔵や醤油工場、味噌蔵では、
この時期に汲まれる水である「寒の水」を利用して仕込みが行われます。
そんな人たちを見れば・・・寒いから美味い酒が。味噌醤油ができるのだ・・
何を生ぬるいことをと叱られそうです。心頭滅却すれば・・・ですね。
寒いといえば、石巻市では、寒の入りに「石巻どんど裸参り」が行われます。
気温は2度。参加者は腹にサラシや半纏姿となって、市内の料理店を起点に、
羽黒山鳥屋神社・石巻駅前・立町商店街を巡り、大島神社までの道のりを練り歩きます。
その際に掲げる祈願札には「鳶飛魚躍」(えんぴぎょやく)と書かれています。
意味は鳶(とび)が空に飛び魚が淵(ふち)に躍る様を現します。
万物が自然の本性に従って、自由に楽しんでいることの例えです。
翻って・・為政者が恩徳を持って世の中を治め、人々がそれぞれの能力を発揮、
世の中が平和で安寧であれとの願いが込められています。
「鳶(とび)飛び魚(うお)躍(おど)る」と訓読みします。
毎年幅広い人々が参加。
今年は戦禍に苦しむウクライナの人が参加。「日本独時の行事に参加するのは初めてで
とても興味深い。やはり寒かったが、祖国や世界の平和を願い、歩くことができた」と。
また、8年前にボランティアとして広島から宮城に移住。結婚相手が石巻出身だったことで
地域の行事に関わってみたいと31歳の女性が初参加。「裸参りは以前から知っていたが
今年は意を決して参加した。大人数でしゃべらずに歩くことが新鮮。厳しい寒さで
全身に気合いが入ることを実感した。来年はサラシ姿で参加したいと思える不思議な
魅力がある」と笑顔で語ったと・・・我が愛読紙・石巻日日新聞は伝える。
最近は・・・どこの地域でも人口減や担い手の高齢化などで、伝統行事が
継続できなくなっています。淋しい限りです。
寒いからと・・・暖房の効いた部屋でボーとしていても、何も変わらない。
石巻裸参りを主催する「石巻裸参会」の代表は・・・
「世界的に不安定な状況が続く中で、今年は安寧な世の中になって欲しいとの
想いを込めて練り歩いた。毎年参加してくれる市民のみなさんに感謝したい。
これからも続けたい」と決意を。人は自然の摂理の下で生かされていると学びます。
さぁ・・・今朝もウォーキングに出掛けるぞ。防寒具を身に付けて・・・Goto
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