ヌートバーとオリックス

何事も強くなるには・・・礼儀作法と環境整備・・・
「先輩・後輩の垣根なく、大きな声で自分から挨拶すること」
「友達のお母さん・お父さんに会ったらいきなりファーストネームで呼ばずに
ミスター、ミセスをつけなさい」・・・と口うるさく躾けてきました。
子育てで、重視したのは・・・三つ、この大きな声で挨拶することと・・
目上の人を敬う。そして時間を守るです。これができないと相手から信頼されない。
三つに関してはきちんと守らせました・・・WBC日本代表で・・日本人の心を
がっちり掴んだラーズ・ヌートバー選手のお母さん・久美子さんです。
今年1月・栗山監督から代表への呼び掛けに・・・「よろしくお願いします」と
覚えたての日本語で応じたそうです。この「よろしくお願いします」は練習に入るときに、
試合では守備位置のセンターにつく際には左翼席・右翼席にも帽子を取って丁寧に
お辞儀して挨拶します。体に染みついた「躾」は日本人本来の礼儀正しさです。
日本人が彼の虜になるのは必然だったようです。
さらに・・・日本人にはないジョークが魅力を倍加させました。
ヒーローインタビューで、背中にデッドボールを受けたことをインタビュアーが
心配して尋ねたら・・・「ちょうど凝っていたところにあたって、よかった」と
なんともユーモラスな答え。そりゃ・・祖父の名前「達治」さんに由来する
ミドルネーム「たっちゃん」の愛称が馴染むのも最もです。
お母さんは・・・「ラーズの本質的な部分は子供の頃から変わらない。
裏表がなく、何事にも一生懸命。本人は子供の頃の延長線で野球を楽しんでいます。
その姿が日本のファンに届けば、これほど光栄なことはない」と語ります。
お母さんの育て方がよかっのでしょうが・・日本式の「礼儀作法」が
彼を瞬く間にスターダムに押し上げたと思うと痛快ですね。
球春到来です。今期のリーグ優勝と日本一は我らがドラゴンズに決まっていますが・・
日本シリーズの相手。私はオリックスだと思っています。
理由は一つです。オリックスの当時のオーナーは大阪・夢洲に約4万9000平方メートルの敷地に
・・・天然芝の球場・室内練習場・ブルペン・選手寮を整える設備建設の竣工式のおり
「イチローに続くような選手を生んでもらいたい」と総工費30億円を投じた時に語りました。
15年から工事が始まり17年から使用されています。
24時間使用可能な練習場・6人が同時に投球できるブルペン棟には
投球データが分析できる測定器が導入され、マウンドは京セラドームと同じ仕様に。
クラブハウス内には・・大リーグ球団が春季キャンプなどで使う練習施設を研究した
充実したトレーニングルームが備えられています。
野球の本場は米国です。日本の球団の野球環境は大リーグに比べれば・・・
とてもじゃないが、整備されていません。それでは良い選手が育つはずがありませんね。
オリックスは・・・そこを惜しまない球団です。ですから、その練習設備が
去年辺りから実ってきました。そんなオリックスだから・・我らがドラゴンズと
日本一を競うのはオリックスだと思っています。
ヌートバー選手はお母さんの日本的な躾でスターに。
オリックスは米国仕込みの総合練習設備で強くなっています。
よき精神・よき環境が人を育てるってことでしょうか。Goto

コメント