優勝はしたけれど・・・

WBC・民放は次回の大会を放映できるかどうか・・・

第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の余波が至る所に。
入社式・訓示のテーマもこの話題がいちばん多かったとか。
商談の会話でも大谷の話題から入るとスムーズに行くとも?知らんけど。

そりゃ・・世界チャンピオンになると壮語して、なったのですから・・
日頃から、日本の国際的地盤沈下が懸念されている折です。野球ファンならずも
国威発揚と申しますか、思わず胸を張るって気分ですね。あれから20日近く経つのに・・・その勢いは衰えませんね。スポーツの力って凄いと思います。

WBCとテレビ局の話です。視聴率です。
一次ラウンド・・・3/9中国戦(TBS)41.9%  3/10韓国戦44.4%(TBS)
3/11チェコ戦43.1%(テレ朝)3/12オーストラリア戦43.2%(テレ朝)
軒並み40%です。韓国戦を視聴した人数は全国で6234万人だそうです。
国民の半数が見たことになります。往時のNHK紅白歌合戦並みです。

準々決勝イタリア戦(テレ朝)48.0%(3/16)・
準決勝メキシコ戦(TBS)42.5%(3/21)
決勝アメリカ戦(テレ朝)42.4%(3/22)・・・いずれもビデオリサーチ調

日本全試合・・40%超は異常なことですが・・同時に民放の年度視聴率
争いに異変をもたらしました。22年度の平均視聴率で、13年度から全日
プライム・ゴールデンタイムの個人視聴率で「3冠王」だった日テレが
10年ぶりにその座から滑り落ち、テレ朝が開局以来初めて、世帯視聴率で
3冠を達成しました。日テレ・・曰く「WBCにぶっ飛ばされた」と。

私的には、お化け視聴率が取れたWBCの視聴率で、年間の視聴率競争が
左右されるなんて、年間の意味がよくわかりません。年間の平均視聴率を
出す場合は、最低と最高の数字はカットして積算するのが
正しい統計の取り方ではないかと思うのですが、疑問を感じます。

それと、テレビと野球は相性が良いのです。サッカーの場合、試合中にCMを
入れて、その間にゴールでも決まれば、視聴者が怒り出しますが、野球の場合はチェンジでの交代時間はもってこいのCMタイムですからね。

でも、WBCの場合は、一次ラウンドは総当たり制です。勝ち負けに関係なく
スポンサーを獲得できますが、トーナメント制になりますと、日本代表が負けますと、視聴率はガタ落ち、スポンサーからも費用対効果が問われます。その意味では、テレ朝もTBSも放送権を獲得するのは博打です。今回は功を奏したが。

野球といえば、巨人を抱える日テレです。ホームの巨人戦はドル箱でした。
当然、WBCも日テレという話だったのですが・・06年の第一回大会では
テレ朝・TBSと共に放映権を得たのですが、その後は、日テレがWBCなんかと断ったそうです。見通しが甘かったのでしょうか。本音は地団駄踏んでいるのでしょう。これも、日本優勝の余波でしょうか。

それともう一つ。国際的なスポーツが高視聴率となると、当然ですが、
五輪やサッカーのWカップのように、放映権料が跳ね上がります。
TBSが放映権を握るゴルフのマスターズも天文学的な金額です。

次回大会・権利元は強気で高額を要求する可能性が高い。そうなりますと、
収入には限界があります。赤字を覚悟で、中継に臨むのかどうか。今年はうまく収益を得ることができたでしょうが・・・柳の下にドジョウは何匹もいないってことなのでしょうか。その意味でも・・・WBCの余波は続きそうです。Goto

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