自然減

人口減少は我々の現状にどんな不利益をもたらすのか・・・

さてさて・・この問題をテーマにするのはうんざりです。
そう思いませんか。笛吹けども踊らず・・なんて申しますが、
笛の音に心が湧き立たないのか、それとも踊りを忘れてしまったのか・・

政府が・・所得制限を撤廃、支給期間を高校卒業まで延長し、多子世帯への支給額を加算すると児童手当を厚くしても。出産費用50万円を支給し更に、保険を適用すると出産に対する負担を軽減しても。給付型の奨学金の対象を多子世帯や理工農系の学生にまで拡大する教育支援をしても・・・さらに・・・

親の就労の有無を問わず、時間単位で保育所を利用できるようにする制度を創設するなどの保育体制を充実しても、情報通信技術を活用した子育て世帯むけの相談体制を整備しようとも・・・まだまだ・・足りないと次から次からと要求がエスカレートし、それに後追いながら政府が施策を講じ続けても・・・

それでも、一向に国民は反応しないばかりか・・・真逆に減少し続けるのが、
少子化であり人口の減少です。これってどうなっているのでしょうか?

根本と申しますか、本質的なところで議論しないといけないのではないでしょうか。少子化とは一部の国民が子供を産み育てることを否定することで起こっています。全ての生物は子孫を絶やさぬために生きるのです。そのことを否定しているのです。それを経済的な負担を軽くするから肯定せよと言って、解決するのでしょうか。

困らないのです。子供を産み育てなくても、生きていくに何らの支障もないのです。産み育てることに価値を見出せないのです。生物として本能が摩耗してしまったのでしょうか。ですから、自分さえ良ければ、自分が楽しんで生きて行ければそれで良い。余計な苦労をすることはないと思っているのです。

どんなに環境を整備しても、経済的な条件を整えても、子供を産み育てるのは自分の今のこの自由を奪うものだと、日本社会が刷り込んでしまったのではないでしょうか。どうすれば良いのでしょうかねぇ。もちろん、考えられる「異次元の少子化対策」を徹底し実施すること。それは政治の責任でやるべきです。

そして、人間として子育てが如何に本能を刺激し、素晴らしい生き方なのかを
嬉々として子育てをしている人たちにスポットを当てるのです。今は真逆です。苦労する。大変だ・・できることなら子育てなんてしない方が良い、そんな負の報道ばかりしているから、子供なんて・・そんな非生物的な感情が擦り込まれてしまうのではないでしょうか。

あえて申しましょう。人口が減少することは大多数の国民にとって何の弊害もないのです。他人事なのです。人口が減少しても関係ないのです。そう思っているのです。12年連続で人口が減少したとメディアは報じますが、人口が減少すると、国民にとってどんな不利益が生じるのかは、書かれていません。

知らないのです。わからないのです。国が衰えるってことが如何に自分に悲惨な状況が訪れるかを。現状すら維持できなくなることを。それはそれで、きちんと教えねばならないと思います。出生児よりも死亡者数が上回る「自然減」が16年間も続き、その差は広がり続けていると報じるだけでは・・Goto

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