ボーナス商戦を引き金に景気の本格回復を願います。
6月のデータです。百貨店の売上高が前年同月比11%増と好調です。
富裕層には株高による資産効果やコロナ禍の「リベンジ消費」なのか、
時計や宝飾、ブランド物の衣料品など、高額商品が後押ししています。
東京の情報です。ローカルではまだピンと来ませんが・・・
私も先週、久々に岐阜の百貨店を覗きました。おっ・・と思うほど人が・・
伊勢丹や西武など百貨店各社がボーナス商戦に入り、入店社が2桁増に伸びたとの報道もまんざらではないと思っています。
当然と言えば当然ですが・・・総務省の家計調査では世帯主の月収が多い「高所得層」の消費支出は月平均で22年度に比べ4%増となっています。
高額商品は「非日常の消費」です。そもそもが物価高の影響を受けにくくなっています。まずは・・・富裕層が高額商品を購入するところから・・消費が動き始めたようです。
消費は、ある日突然に拡大するわけではありません。
どこかが口火となって燃え始めます。
好調な非日常の消費は、コト消費の代表格である旅行で高額帯のホテル予約や単価の高い海外旅行が伸びています。大手旅行代理店の7〜9月の海外旅行売上高はこの円安にも関わらず、19年同時期に匹敵しています。
ホテルもそうです。通常よりも高価格帯の部屋の引き合いが増えているそうです
ホテル側の分析では、購買意欲が高くなってくると、こういう傾向になるそうです。こんなところにも・・同じような傾向があります。花火大会です。昨今は観覧席を設け有料で販売する花火大会が増えています。そこでも特別席から売れています。これも高額消費の例です。
このように高額消費が活況を呈していますが・・・
一方では節約志向も見られます。100円ショップの5月既存店に売上高が
前年同月比4.5%増となり12ヶ月連続でプラスです。家電量販店でもエアコンに比べて電気代が安くて済む扇風機の売上高が6月24〜25日の週末に比べ、
6割増となったそうです。
また、スーパーは客足が伸び悩んでいます。店頭では単価の高い牛肉から
安価な豚肉や鶏肉に流れる傾向が見られ、買い控え傾向が続き、単価の上昇でなんとか売上高を補っています。
この状態をどう見るのか。専門家ではありませんが・・・
新年度に入って、消費は明らかに拡大しています。
当面は百貨店の高額商品に代表される富裕層の「非日常消費」によって支えられていますが。100円ショップが12ヶ月連続で売上高がプラスであることは「日常消費」が顕著になってきたとも言えます。
その意味では・・景気はまだら模様と言えます。
この春闘で、連合傘下の5463組合が30年ぶり、3.58%の高水準の賃上げを
実現しました。その影響が中小企業にも波及することが景気を回復させることになります。このボーナス商戦が景気が本格的に回復する引き金になって欲しいと願います。Goto
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