オーバーツーリズム

受け入れる側には問題はないのか・・・

わざわざ申すまでもないことですが・・・
早朝ウォーキング。流石に夏バージョンです。
通常は6時半ごろ(冬場は7時頃から)ですが、6時前にスタートします。

4時過ぎると明るくなりますのでこの頃はますます朝が早くなりました・・・
ウォーキングに出掛けるまでの2時間ほどが色々できて楽しい時間です。
その代わり、当たり前ですが・・・夜が早くなりました。

ウォーキングコースで岐阜都ホテルの前を通ります。
コロナ前には中国からの観光客で連日満室の賑わいでした。
その後はご案内の通り。閑古鳥が鳴いていましたが・・・
このところ、多分・台湾からでしょうか・・・連日・観光バスが数台。

政府観光局は上半期・インバウンドが1071万人だったと発表。
19年同期比で64.4%まで戻ったと。6月は200万人を突破した。
これで、中国政府がビザを緩和すれば、政府が目標とする4000万人も見えてきます。

また、この夏休み・・国内も観光地に人が押し寄せます。
主だったホテルや旅館の予約はどこも満杯のようです。
観光業界は裾野のひろい産業です。私がいうところの「令和景気」の
先鞭をつけてもらいたいと思います。

インバウンドであれ国内であれ、観光客が・・・押し寄せますと。
問題になるのが、オーバーツーリズムです。日本では「観光公害」と訳しているようですが・・・観光客にはどんどんと来て欲しい。でも住民の生活環境や景観を脅かして欲しくない。理解はできますが、自己矛盾ですね。

郊外の具体例を挙げれば・・ゴミのポイ捨て。自然破壊。文化財の損傷。
交通渋滞や混雑などでしょうか・・・私は毎朝、ゴミ袋を持ってウォーキングをします。いま道端に落ちているゴミでいちばん多いのは、マスクです。
インバウンドはマスクをしませんので、日本人が捨てます。
以前は・・コンビニで受け取るお手拭きでした。その前はタバコの吸い殻です。

いずれもそこに暮らす人たちがポイ捨てしているのです。
観光客のせいばかりではありません。自然破壊もそうです。文化財に落書きを
するのは大概が日本人の観光客です。交通渋滞は、日常茶飯事、行政の問題であって、観光客の責任ではありません。それらを並べて、観光公害というのは、物事を大袈裟に捉えて煽るメディアの責任ではないでしょうか。

この国は・・・観光を産業の柱に育てたいとインバウンドを世界中から呼ぼうとしています。それが観光立国を目指すことです。それを否定するなら話は別ですが。受け入れるならば、大事なことは、観光客のマナーを責めることではありません。受け入れる側、我々の問題であります。

そこを履き違えますと、観光客に対する日本ならではの姿勢「おもてなしの心」もわざわざ日本まで観光に来て頂いてありがたいという「感謝の心」も無くなってしまいます。問題が起これば、まずは自分たちの知恵を出して解消に努める。

観光はビジネスです。産業です。そこを理解せねばなりません。
悪戯にオーバーツーリズムだと騒がないで。そのために日本中の市町村には
観光協会があるのですから。

コロナ前。3500万人までインバウンドが増えました。
今年の上半期は1000万人を超えるまでに戻ってきました。
下半期には1500万人に達するでしょう。国を挙げてそう望んでいるからです。

観光庁は18年に「持続可能な観光推進本部」を設置。地方自治体へのアンケート調査を行い、19年6月、国内の観光地における現状や今後の方針をまとめた報告書を発表しています。その中では、国連世界観光機関のアンケートなどを参考に「現時点では日本において他の主要観光国と比較してもオーバーツーリズムが広く発生するに至っていない」という見解を示しています。

私は思うのであります。
マナーの良い観光客を受け入れたい。そんな虫の良い方法はないのです。
大切なことは、インバウンドに対して、日本は最高である。何度でもきてみたいと思ってもらうことではないでしょうか。そのためには受け入れる側である我々の覚悟があるのかが・・・問われています。Goto

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