なにとぞ、ご海容願います。
8月も今日で終わりです。5時では真っ暗です。
朝が遅くなりました。季節の移ろいにものの哀れを感じます。
最近は、書簡でしか使わないですが「海容」という言葉があります。
ドジして相手に迷惑を掛けた折、手紙で謝罪する時などに使います。
「この度のこと、なにとぞご海容たまわりたく」とか「どうかご海容のほど
お願い申しあげます」・・・そんな風に書きます。
海容の海は・・・大海のことですね。容とは「中に入れる」ですね。
地球上に存在する水の量は14億立方キロメートルと言われます。
大半が海水です。この膨大で豊な海は、どんな事でも物でも飲み込む、
寛大さを持っています。ですから・・大海原のような寛大な心で、
私の罪や過ちを許して下さい・・そんな風に使います。
東電の福島第一原発から排出される汚染水。それを現代のスイを集めた技術で、
汚染物質を取り除いてきました。それでも取り除けない処理水がたまり続けています。それを希釈して海洋放出する以外に方法はありません。
原子力発電所の事故という人間の過ち。たまっている処理水は134万トン。これ以上は不可能です。ですから、どうしても除去できないトリチウムを海水で1200倍に薄め、今年はまず3万トンあまり放出します。
やれる範囲の慎重さで、最善の注意を払って放出します。
海は寛大さを持って受け入れてくれるだろうか・・・・
そんな祈りにも似た関係者の思い・・・詫び、それを「海容」という言葉で表現します。メディア的には・・・トリチウムの基準値を大幅に下回る水を少しずつ、少しずつ流してご海容願う姿って、どこまで誠実かと疑う。
今までの東電の態度がメディアにそう言わせるのもわからないではない・・
万が一のことがあれば、岸田首相は腹を切る覚悟です。
ご海容願いたいことがもうひとつあります。
日本人の根本は中国の東洋思想にあると思っています。
中国5000年の歴史を鑑みれば理解できます。
同時に日本と中国は一衣帯水です。だからといって、
海洋放出にあたって、中国外務省「断固たる反対と強烈な批判」を示すとして
中国税関総署が日本を原産とする水産物の輸入を暫定的とはもうせ、全面停止するとは何事か。だったら、地球上の海は世界中繋がっています。
日本政府は・・・限りを尽くして世界に現状を報告、説明責任を果たして
今日に至っています。中国のこの姿勢は、政治的で恣意的な、ためにする嫌がらせです。そのことによって、日本の水産業者に打撃を与え、経済的な混乱を引き起こさせようと狙っています。
中国ってこんな国だったでしょうか・・・
いや、今の習近平共産党政権になってからです。
毛沢東も周恩来も、鄧小平もこんな小物ではなかったです。
ものの哀れを感じますね。
少なくとも「ご海容に」と相手が願えば、それなりに理解したのではないでしょうか。残念です。でも彼らはいうでしょう。日本にも海洋放出に反対の声があるじゃないか・・・と、えぇ、ありますよ。だってそれが民主主義ですから、
中国のように、人権を認めない絶対主義の国ではないですから・・・Goto
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