一年って早いですねぇ。もう年賀状の話題です。
言葉遊びをしているのではありませんが・・・
日本郵便と日本経済新聞社メディアビジネスが、面白い広告(写真参照)を
掲載しました。あなたはどう思いますか?
私はこの広告を見て・・・「抗う」と「逆らう」の二つの言葉が浮かびました。
よく似た言葉ですが、意味が微妙に違います。
「抗う」は敵対関係にある相手に抵抗することです。
「逆らう」は目上の人や以前は味方だった人に抵抗することです。
例で挙げますと・・・「抗う」は「運命に抗うことはできない」「年齢に抗うなら日々の運動はとても大事だと思う」「理不尽なルールには抗うことにした」
「私はそれに抗うことはできません」などと大きな相手に抵抗する風に使います
「逆らう」のわかりやすい例は「両親の希望に逆らうことにした」「あの人に逆らうと後悔する」「規則に逆らうのは良くないこと」「彼は親に逆らって大学を中退した」こんな風に使います。
政府や権力者などの強い力を持つ者に対して抵抗したい時は「抗う」になります。上司や両親などのある程度親しい関係の人に対して抵抗したい時には「逆らう」を使います。
ではです。この日本郵便の広告は、どっちでしょうか。
環境への気づかいを理由に年賀状をやめないでほしい。
一人でも多くの方に
年賀状を続けてもらえるように
私たちはすべての年賀はがきを
「FSC®️認証紙」にすることで
世界の森林保全に取り組んでいます。
年賀状という文化を
未来へ届けることにより
森を守ることも私たの大切な仕事です。
進化するぬくもり・JP郵便局
その前に・・FSC認証とはどういうことか。
FSC認証は環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林から生産された林産物や、その他のリスクの低い林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組みです。
ということは・・郵便局で販売される年賀はがきは、無計画に伐採さるパルプで製造される紙でははなく、きちんと管理された森林から生産された紙・環境問題に配慮した紙の年賀はがきを販売するから・・・年賀状を出さないって言わないでという広告です。
これって、「抗う」のでしょうか、それとも「逆らう」のでしょうか。
年賀はがきを送らなくなったいちばんの理由は、植林の伐採ではありません。
IT社会と申しますか、SNSの普及で情報交換ができる社会になりました。
新年の挨拶も今やSNSが主流になります。だから年賀はがきの代替が現れたのです。
時代の流れに抗っても年賀はがきの量が増えるわけではありません。
むしろ、時代の流れに逆らっても無駄な抵抗ってことになるのではありませんか。でもです。この広告は手紙やはがきを文化と捉えてほしいと訴えています。
私の持論ですが・・・文化とは生活様式です。
良い生活様式は続きます。でも無意味な生活様式は消えます。
年賀はがきが悪い生活様式ではありません。必ず残ると信じます。
一年ってなんて早いのでしょうか。もう年賀状の話題です。
私は・・・手紙派です。抗ってみたいと思っています。Goto
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