情報過多の時代ですが・・・新聞の夕刊は外せない情報源です。
「秋田おばこ」って本当に美人揃いだと思ったことが、過去何度かあります。
中でも日本を代表する写真家・木村伊兵衛(1901〜74)が秋田の農村で、53年に撮った写真「秋田おばこ」(写真参照)は強烈でした。
この写真をモチーフにした「秋田県の広報・ポスター」には、10年ほど前になりますか。日本地域広告会社協会の北海道・東北ブロック会議が秋田市で開催された折、秋田空港に貼られていたのが今でも印象的です。
1953年ってことは・・・70年前のポスターです。
その写真がリメイクされてのポスターですが・・・
たまさか。会議後に秋田の街で会食・・・2次会に案内されたスナック、
写真と見間違うかと思うほどの女性たち。秋田って・・・・
ちなみにですが・・・最近夕刊を手元に置いて捲られたことがありますか?
夕刊って?新聞の朝刊夕刊の夕刊のことです。えっ・・・発行されていることも
知らないですって・・・そうですよねぇ。この地方では日経新聞と中日新聞しか発行されていませんからねぇ。それも朝刊の十分の一も発行されていません。
朝刊だって購読していないのです。夕刊なんて言ったら・・
手元に置くどころか、手にしたこともないかもしれませんね。
冒頭の「秋田おばこ」の写真。70年前です。この写真の美人が・・
その後どうなったのか。彼女の人生を辿った記事が、中日新聞(9/23付)夕刊の特集「一枚のものがたり」「秋田の顔」その後の人生・・というタイトルで掲載されました。思わず・・・秋田で出会った人々を思い起こしながら
読み込んでしまいました。
特集の意図は「一枚の写真の背後には、時に思いもかけないドラマや
忘れることのできない思い出が隠れています。一線で活躍する写真家から
名もなき市井の人々まで、さまざまな人が印画紙に刻んだ『一枚のものがたり』をひも解いていきます」毎月1回・最終火曜日に掲載されます。
実に良いじゃないですか。新聞の新聞たる所以ですね。
でです。9/26付の夕刊です。
他にも特報として話題の発掘・ニュースの追跡「コロナ給付金、もらえぬループ」が組まれていました。不正給付は度々ニュースになっています。でももらえぬ方を書き込んでいるのは珍しい。中小企業や個人事業者の支援策として国が創設した給付金制度。一部の申請者が「提出書類に不備がある」と何度も指摘を受け、申請を断念したケースを丁寧に追っています。
一方ではダダ漏れのコロナ関連の給付金・もう一方では、行政の言い掛かりでしょうか。落ちこぼれさせられた業者が国を相手取って提訴を起こさざるを得なかった不合理。新聞ならではの記事です。思わず、不公平を感じます。
他にも「記録映画監督が見た国葬」なかなか読み応えがあります。
凶弾に倒れた安倍元首相の国葬から1年。全国10都市で市井の人々の声を
集めたドキュメンタリー映画「国葬の日」が公開。新進気鋭の記者が監督にインタビュー。監督は国葬に反対の立場を明確にして「映画が持つ力で議論すべきことは議論すべきだ」と記事は書き込む。
論壇・時評(5ページ)では、ジャニーズ性被害事件を
この国に潜む全体主義的な空気が怖いと、「後出しジャンケン」するメディアや著名人を斬りつける。思わず納得です。
などなど、夕刊は、朝刊とはひと味違い、切り口を変えて・・世相を斬ってくれます。実に勇敢です。情報過多の時代ですが、新聞の夕刊、情報収集の片隅に加えても良いのではないか。その価値は十二分にあると思います。Goto
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