都道府県魅力度ランキング

民間の調査会社なんて、実にいい加減じゃないですか・・・

「民間会社が発表するランキングに都道府県は一喜一憂すべきではない」
「魅力度は長年の蓄積の結果であり、今の知事にほとんど関係ない」
「そんなことに血道を上げるより、住民の満足度を気にした方が良い」と
一刀両断するのは・・・元総務相で鳥取県知事も務めた片山善博さん。

2009年から・・・ブランド総合研究所なる民間の調査会社が「都道府県魅力度ランキング」なるものを発表しています。このランキングに「根拠の不明確なランキングで魅力がないという誤った認識が広がれば、県民の誇りを低下させ経済的損失につながる」と群馬県知事が記者会見で怒りを露わにする。

栃木県の知事も20年のランキングが最下位となったおり、知事は同社を訪れ、
調査方法の変更を求める騒ぎが起こった。知事選では県の魅力発信のあり方が
争点になりました。

さてさて・・・この調査ってそんなに大騒ぎすることでしょうか?
大体がブランド総合研究所なんて、名前からしていかがわしいではないですか。
ブランドを科学的に説明なんてできないですよ。だってイメージですから。

この調査・・・同社が抱えるモニターリストに登録された人たちにインターネットで回答を求める方法。20〜70代の3万4768人(この半端な数字が如何にもインチキ臭い)から有効回答を集めたという・・・質問は地域ブランド調査と称して「特定の都道府県についてどの程度魅力的に思うか?」という単純な質問への回答から算出しているのだそうです。

どのように「魅力度」を決めるのかというと・・・
回答するのは3000人。3万人はなんでしょねぇ?47都道府県を3グループに分け、1グループあたり約1000人が回答する。五者択一で「とても無力的」100点。「やや魅力的50点」「どちらでもない」「あまり魅力的でない」「全く魅力的でない」は〇点として回答者の割合を集計した数字が「魅力度」だそうです。

統計学上、このやり方が正しいのかどうか。私にはわかりませんが。
如何にも単純です。片山さんがいうように、回答者のイメージで判断するのです。知名度がある都道府県が上位に行くのは当然。あらかじめ、答えが決まっているような、調査方法です。

それと、私の周りの人で、この調査13年間になるそうですが・・・加わったという人が1人もいません。数が少ないと言えばそれまでですが・・都道府県の魅力度をランキングするのです。もう少し調査対象も明確にしなければ、いい加減な調査だと言われても仕方がない。

問題は、マスコミです。特に新聞です。こんないい加減な調査をさも、信ぴょう性があるかのように、大々的に報じるものですから・・・変なイメージがつくのです。民間の調査会社です。もっともらしく結果を発表するのは自由です。
でも、新聞社はそれを鵜呑みにして報道するのは如何なモノか

マスメディアが作り出した、偏見と申しても過言ではないでしょう。
どこも報じなければ、話題にもならないのですから・・
あえて申せば。47都道府県の知事で、己が地域を愛していない人などいません。魅力的な地域にしたいと思っていない人などひとりもいません。

その頑張り度を推し量り、監視するのがメディアの役割ではないですか、
こんないい加減な民間の調査など無視すべきです。報道すれば民間会社の思う壺ですから・・・新聞の魅力ランキングを好き勝手につけられたら、新聞社も片腹痛いでしょ。Goto

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