自殺対策白書

国会を私物化する議長では、命の問題を議論することは難しい・・

国権の最高機関といえば国会です。
その国会議長が退任するそうです。理由は体調不良。7月に熱中症の症状を
訴えて救急搬送され、入退院を繰り返していたそうな。

臨時国会が20日に召集されることを受けて・・・区切りをつけるのだそうです。でも不思議なことに、体調不良に高齢・これでは次の衆院選には出馬しないのではと誰もが予測したら、豈図(あにはか)らんや、とんでもない。次期も出馬するという。

この方、官僚時代から飛び抜けて優秀な経歴の持ち主だそうです。
簡単に議員バッチを外すことなどないというのが永田町スズメの囁き。
議長を辞めるのは健康なんぞが理由でなはないらしい。熱中症で入退院を繰り返すのも議長を辞める布石らしい。

この議長、21年の議長就任までの7年間、安倍派の会長。自民党の中では
取り分け統一教会との関係が深い。自民党と教団の繋がりを解明するには、この人に聞かなければならない。でも議長だったので、それは免れた。

他にも文春砲が炸裂、複数の女性記者がセクハラを受けたとの証言を報じた、
それも「事実無根」と抗議はしたが、議員運営委員会での説明や記者会見など公の場からは逃げ回る始末・・・会見に応じない理由は「議長の立場で相応しくない」と述べている。

ではです。議長を辞任するのです。そうなれば、自分で掛けた制約を自分で外すことになる。ましてや今後も議員として活動を続けるならば、教会問題もセクハラ問題も対応せねばならないことになります。それを覚悟しての辞任ってことになるのですが・・・そこが解せない。

下衆の勘繰りですが。混迷する安倍派に復帰して後継選びに参入し、
派閥の力で自己防衛に努めるのではないでしょうか。したたかですねぇ。
政治は一寸先は闇と申します。高齢でもあります。思惑通りに参りますやら。

別件です。昨年の自殺者。2万1881人と2023年版「自殺対策白書」が述べています。前年比874人増加。男性の(1万4746人)は13年ぶりに増加に転じたそうです。女性も3年連続で増えました。

今回の白書は、従来よりも内容が詳しくなっています。
新しい自殺統計原票では職業が51種類から94種類に、原因動機は52種類から75種類に拡充、詳細なデータを適切に活用することで、対策の推進がより期待されています。

年間に2万1881人もが自死するって、いかにも悲しいですね。
この対策白書は月内にも閣議決定されるそうです。人の命に関わる問題です。
政治が最優先する事項ではないでしょうか。臨時国会で取り上げ、対策方法を議論して欲しいものです。

国会は国権の最高機関なのですから・・
自分の都合で辞めるような議長では困りますね。Goto

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