日本の危機の本質

12月号の文藝春秋を、読んで頂きたい・・・

私の愛読書に文藝春秋があります。もう何十年も購読しています。
もちろん、この時代です。定期購読ですから、直接に出版社から届きます。
ご存知だと思いますが、文藝春秋って日本で一番発行部数が多い総合雑誌です。

創刊は大正12年。創設者は菊池寛です。時代におもねない柔軟な編集方針が
多くの人々に支持されています。いっときは100万部以上の発行部数を誇っていましたが、今では40万部ってところでしょうか。しかし100年以上に渡って、
日本で一番読まれる総合月刊誌であることは間違いありません。

それなりの時代にインパクトを与える内容が掲載されているからこそ、
雑誌が冬の時代も生き残っているのでしょう。私的には最近の高齢者向けの
薬とか健康とか、終活のテーマが多いのが気に入りません。ですから、そんなコーナは読み飛ばします。

人は誰もが老います。読者層に高齢者が多いからと、
そんなテーマを追うなんて、編集の安易さの象徴です。
文藝春秋を手にとる高齢者をバカにしています。オピニオン誌なのです。
高齢者に棺桶に入るまでは、社会に啓発すべく学べ・・そんな姿勢を貫いて欲しいものだと願っています。願って購読しています。

この12月号の話です。メインの特集は・・・「昭和陸軍に見る日本型エリート」と題して・・大座談会・優秀な人材が国を誤るのはなぜか。です。
な〜んだ。今号もピントハズレの企画だなぁ・・もう購読をやめるかと
思ってページをめくっていると・・

巻頭の特集は緊急提言・「日本の危機の本質」憂国グループ2040。
日本陸軍のことなんてもう、誰もが知り尽くしていますよ。陳腐と申しますか、こんなテーマしか思いつかない編集長なんて交代だ・・そう思っていたのですが、この緊急提言は・・なるほどと大いに納得です。

ネタバレはいやですから、ぜひ、文藝春秋12月号を購入して読んでみて下さい。ここまでこの国が堕落した本質を鋭くついた内容はありません。
提言については若干甘いと思いますが。高齢者よ、お前たちが覚醒せよ・・
には思わず涙がこぼれました。

予告編的に・・・紹介します。

この国は、既得権益まみれである。
既得権に切り込めば、再び、大国に戻ることはできる・・
医学部人気がこのまま続けばこの国は滅ぶ。
中小企業に廃業の選択肢を示せ。
若者は「年金制度大丈夫」の欺瞞を見抜いている。
「開業医の平均年収3000万円」医療保険はすでに破綻している。
日本の介護保険がどの国も真似などしない。
MMTは高齢世代に快適な理論・・・

あえて申します。
今号の文藝春秋くらいは、購入して読んでみる・・
そんな憂国の志であっていただきたい。Goto

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