電通社長交代

業界の盟主として、誇りを持って・・・・

電通って、どこで間違ったんでしょうかねぇ。
高橋某なる元専務が東京五輪を取り仕切った結果、偉業に溺れ、
私服を肥やしただけでなく、スポーツビジネスの闇が露呈し、
電通のみならず、広告業界全体を窮地に貶めた。

電通といえば吉田秀雄。我々オールドアドマンは彼の「鬼の十訓」に
奮い立ち、広告の仕事に命を賭けてきた。電通に学べ、電通に追いつけ
追い越せを合言葉にしたが・・・電波を牛耳り、新聞を押さえ込んで、栄耀栄華を欲しいままに「電通にあらずんば広告にあらず」と・・・メディア界に君臨。
雲の上の存在だ。

その結果、新たな野望を持って広告の業界に飛び込んだ通信の騎士たちは
電通にひねり潰され、翻弄されて、苦渋を舐めてきた。それが日本のITを
世界から何周も遅れさせた大きな要因だと私は思っている。

それでも、ソフトバンクやリクルートは電通の圧力を跳ね返し、あるモノたちは放送を蹴飛ばして通信の事業を成功させ、新たな分野のメディアを創造していった。電通はそれらの動きには自ら新たな分野にチャレンジすることなく、資本にモノを言わせ必要と思えば買収し傘下に加えたり、国家権力に圧力を掛け、
行手を阻み続けてきた。

その象徴が東京五輪疑獄事件である。電通に群がった大手の広告代理店も
ある意味では同罪で、今法廷で裁かれている。この国がバブル崩壊後、30数年の間、経済が停滞、もがき苦しんできたのは、手にした既得権益を離さない
電通の体質が象徴しているのは間違いないと思うのは言い過ぎだろうか。

その電通が東京五輪疑獄事件で「電通グループ」が法人として起訴されたを受けて役員報酬を返上していた榑谷典洋社長が年内で退任する人事を発表しました。
そして来年1月1日から統括執行役員・53歳の佐野傑(たけし)氏が就任する。

佐野氏は1992年に電通に入社。今年の1月に統括執行役員に就任したばかり。
電通はこの新社長人事にあたって「事業変革を推し進め、成長を加速させていく。近年の社会からのご指摘を真摯に受け止め、『意識行動改革』をはじめとする信頼回復に向けた取り組みを徹底・加速していく」とした。

電通は人材の宝庫だ。優秀な人材が溢れています。
電通に溜まった、古い体質を一掃できるかどうか。容易ではないと思う。
しかし、私は53歳の新社長を選んだ電通に期待したい。
年齢が全てではないが、若いということは、チャレンジできることだ。

電通が輝いて・・・業界の盟主として、牽引してくれることを
心から願う。Goto

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