大晦日

風習を残したい。この一年に感謝したい。ありがとうございます。

大晦日って、どんな過ごし方をされますか?私の場合はまずは書斎を兼ねて仕事部屋になっている小部屋の掃除ですかねぇ?多分ですが不必要だと思う雑誌や本を処分するだけですが。まぁ・・それで半日以上過ぎてしまう。

小部屋と申しましたが、変則的な小部屋です。特徴は金華山・岐阜城が望めること。これがこの小部屋を造った理由です。畳数で申せば、2畳ありますかねぇ。壁一面は天井まで本棚、他の面は窓と本棚、もう一方はドア。スペースの3分の2が机。そんな小部屋です。家人からは足の踏み場もないと呆れられています。でも、ここに住んで30年以上になるが、この小部屋がいちばん落ち着く。

子どものころ、大晦日で思い出すのは、どういうわけか、年中無休・日々23時過ぎねば帰宅しない親父殿が、この日だけは18時ごろには帰る。そして、親子で銭湯に行くのが決まりに。大きな親父殿の背中を知ったのも大晦日・・・
なんせ住んでる集合団地には風呂がなかったので・・・

いつしか我が家では親子で銭湯に行く時は(滅多に行くことはないのですが)息子は親父の背中を流すのが家訓になった。銭湯の後は、紅白歌合戦ですね。今にして思えば、たわいないことですが・・・どっちが勝ったとか負けたとか。

そしてNHKの「ゆく年・くる年」が始まる。大雪に見舞われた奥羽・中尊寺の除夜の鐘が・・・などとナレーターが語り始めると。徒歩で5分ほどの伊奈波神社へ親子3人で初詣。日付が変わる前ですが、神社は人でごった返し・・・神殿まで辿り付くのがやっと。参拝。途中・岐阜善光寺に立ち寄り、運試しのおみくじを引く・・・親父殿は、いつもよっしゃといって、街路樹に。

私は一人息子。親父殿は家を空けることが多く親子3人でと申しますか、私が知る限りでは、親父殿とお袋が一緒に出掛けるのは、この大晦日から元旦にかけての初詣だけ。結婚して一度もない。その意味では私よりもお袋の方が、大晦日には思い入れがあったようだ。

この大晦日の初詣の風習って我が家だけではない。この地方では、年神様は夜に訪れ「元旦」も大晦日から始まるとされていた。大晦日の夜に初詣に向かい、そのまま年を越す風習って・・・一家の長が氏神神社に籠り氏神様を迎える「年籠り」という習わしが起源。それが我が家にも残っていた。

それと、大晦日と言えば、除夜の鐘だ。伊奈波神社は神社だから「年越しの祓え」は行うが梵鐘はない。今の家に住むようになってからは、早朝ウォーキングで時々参拝する崇福寺。その鐘を聴く。人間の煩悩と同じ108回の鐘が鳴る。厳かな鐘の音が煩悩を消してくれる。その意味では神様や仏様に力を借りて一年を終える光景は、日本ならでは・・・・

そうそう・・・大晦日で忘れてならないのは「年越し蕎麦」これって江戸時代からの風習。切れやすい蕎麦に悪縁や1年間の苦労が切れるようにと願ったり、細く長い麺に長寿を願って食べる。これも我が家の風習に残る。今では小部屋の掃除が終わったら昼に食べることにしている。

こう考えて見ると、大晦日の過ごし方って・・・定番になっていることが多い。日本中何処でも、そうであるのかはわからないが、残すべき風習は残したいと思う。私的には・・・2023年・無事に過ごさせていただいたことに、心からの感謝です。Goto

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