島らっきょう・・・

65歳〜69歳の求職者がハローワークに溢れる・・・

物流業界だけではありません。日本中が人手不足です。
先日・JLAA(日本地域広告会社協会)の理事会を沖縄で開催。
岐阜を出る時はマイナス2℃。11時・那覇空港に到着・25℃でした。

北海道の仲間はマイナス6℃。長野からはマイナス5℃。
日本列島もなかなか広いと苦笑いです。で、沖縄ですが・・
驚いたのはまず人口が年々増え続け、150万人に迫っていること。
私の知る沖縄は100万人がやっとだったのにです。

その結果でしょう。那覇の郊外に新築のマンションが林立。様変わりです。
それに交通渋滞、どこに行くにも余裕を持って出掛けないと予想外の時間が。
それにホテルも観光客で溢れています。去年はコロナで閑古鳥が鳴いていたのに
物価高も半端ないです。

翌日の昼、新築になった国際通りに程近い公設市場で仲間たちと食事をしたのですが・・・「島らっきょう」をビールのつまみにと、市場の八百屋で求めたのですが・・・・グラム1000円。3種類で5000円に。

流石に「らっきょう」が?とびっくりしたのですが。店主曰く「人だよ、らっきょうを引く労賃が時給2000円だからねぇ」と。沖縄って最低賃金が47都道府県で最下位。865円なのに、島らっきょうを掘る人の時給が?人手不足だからどんどん時給が上がるのだそうです。それなら、「らっきょう」がこの値段になるのも致し方ないかと。妙に納得です。

東京の話ですが。池袋のハローワーク。シニア向け窓口に毎日100人以上が相談に訪れる。有効求職者を年齢別に見ると01年から18年は25歳〜29歳が最多でフリーター対策など若者の雇用先確保が重視されていたのだが・・・現在は65歳以上と逆転。

有効求職者について23年1〜11月の平均値を10年前と比べると、25歳〜29歳は10万人減って19万6千人、一方で65歳以上は14万人増えて25万6千人、求職者全体に占める65歳以上の割合は13%で10年前の5%から8ポイント上昇。55歳以上まで含めると求職者全体の3分の1に達する。高齢化で人口の年齢構成が変わったことに加え、日本の雇用ルールの影響もあるのではないか。

高齢者雇用安定法では希望があれば65歳まで雇用する義務が課せられている。65歳〜70歳は努力義務にとどまっている。働き続けるには別の職種や業種への転向が必要なケースもあり、希望する仕事内容とのミスマッチの解消が必要だと言われています。

これもデータですが経済協力開発機構(OECD)によると労働市場に参加する日本の65歳〜69歳の割合は22年に人口の52%、米国は33%、英国は26%、ドイツは20%で37カ国で最も高い。高齢になって年金だけでは収入が不十分となり経済的不安がシニア窓口に列ができる理由ではないかと言われている。

実にアンバランスではないか。日本中が人手不足。沖縄の島らっきょうを掘る人がいなくて・・時給2000円が相場なのに、一方ではハローワークに高齢者が職を求めて溢れる。まずは雇用安定法を改正して70歳までを雇用義務にすれば・・人手不足が僅かでも解消するのではないか。

後期高齢者の私としては・・・冬は沖縄でらっきょう掘りも良いかなぁなどと複雑な思いで・・・・島らっきょうを頬張りました。Goto

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