強く生きる・・・

この冬いちばんの寒波に・・・びびっています。

「炊き出しの湯気(ゆげ)かき消す雪降りし」・・被災地に豪雪。
1万人を超す被災者が住む所なく避難所で寒風に耐えている。
テレビから流れる被災地の実態・・成す術がない。無力を感じ胸が痛みます。

この冬いちばんの冬将軍が押し寄せました。今年は「雪が少なて楽やさ」そんな言葉が挨拶になっていた岐阜・飛騨地方も一昨日の夜半から降り出した雪でアッという間に50センチ近くに。雪との格闘が始まる。根雪にならねば良いがと願う。「合掌の障子と重なる飛騨の雪」

岐阜地方でも平野部で20センチも積もった。何年ぶりだろうか?
地球温暖化の影響で年々積雪量は減っているが、この程度の雪で大渋滞・街の動きがマヒしてしまう。何と軟弱なと思うが。これが大自然の洗礼なのだろう・・被災地には酷過ぎないか。「小指ほど遠くに聳える雪の城」

俳句の話です。句を詠むに三つの条件ありと教わった。知っただけだが。
一つは「強く生きること」強く生きるとは「主体的に生きる」ことだと先哲はいう。句を詠むには状況に振り回されるのではなく、状況をよりよく変える「強い」生き方であればこそ詠むことができると。

二つは「深く見る」こと。強く生きる人は、視点が定まるので、物事を深く見ることができる。深く見れば森羅万象、その本質を見抜くことができる。そうなれば状況を把握でき、言葉が滲み出てくると。そんなに上手くはゆかないのだが、感覚で判断してしまう私には、頷かざるを得ない条件です。

三つは「巧みに表す」ことが大事であると。技術や技法を学ばなければ句は詠めないが、強く生きる信念、深く見る姿勢があってこそ技巧は生きてくると。
そう教わったが・・・それで句が詠めるわけではないが・・・
困難な時ほど「一句」捻る余裕を持って生きねばならないとは思う。

私のささやかな経験では「人は逆境に負けることはない」どんな苦難や困難に遭遇しても、その状況下で潰れてしまうことなどない。人は強いものです。しかし、享楽に溺れ、怠惰に流され弛緩した時、運から見放され求道に沈むものだ。

この冬いちばんの寒波、冬将軍の猛攻は容赦ない。寒さが苦手の私には、ちょっとオーバですが、苦海です。いや、私なんぞどうでもよろしい。これしきのことで「負けてたまるか」と強く生きる覚悟があれば、乗り越えられます。
いや、乗り越えねばなりません・・・

「降る雪や心の襞(ひだ)に入りてこぬ」・・・お粗末。Goto

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