裏切り者と罵っておきながら、人手不足だからと掌を返すのもねぇ。
最近の金融業界・退職者に対する味方が変わった。ひと昔前は銀行を辞めて
転職しようものなら、目の敵・裏切り者とされ白い目で見られたものです。それがどうでしょうか、みずほ銀行グループは20年に退職者の交流サイトを大手銀行として初めて取り入れた。登録者は千人を超えたそうだ。
三井住友銀行と三菱UFJ銀行も去年サイトを立ち上げた。大手行の幹部は「金融業界もデジタル化などの変革を求められ、必要な人材を外部から採らねばならない時代。自社にいたという接点は大切、裏切り者などといっている時ではない」とサイトを強化している。
企業をいったん離れた元社員を成長の力にする・・・大手企業では退職者を「アルムナイ」と称して交流し、再雇用や協業に繋げる動きがここにきて急速に広がっている。金融業界だけではない。住友商事は19年に退職者のネットワークを発足させ、現在500人超が登録。現役社員や退職者同士が懇親会などで交流を続けている。
トヨタ自動車も23年7月に退職者らとの交流を目的としたサイトを立ち上げた。発足時に2000人が参加。さすがトヨタです。「モビリティー・カンパニー」への変革を進めるなかで、他業種を経験した多様なキャリアの人材が必要だと判断した結果だという。
アルムナイは「同窓生・卒業生」を意味する英語。かつては企業と退職者との関係は薄かったのだが、深刻化する人手不足も背景にあり新たな関係を模索する企業が増えている。今ではアルムナイは離職者・退職者の意味で使われている。
さて・・・あなたはどう思いますか?
我が社の場合、現在・680名の仲間がいます。うち7割弱が女性。結婚や出産を機に退職した人が結構いる。広告の営業なんてブラックだと散々書かれ「隣の柿が美味しい」と離職した人も多い。取り立てて退職者のサイトを設けたり、交流をしているわけではないが・・・・
事情は様々だが、退職者で復帰の希望があれば「子育てや結婚」で社会経験を積んだことは情報誌づくりに味が出てくるので受け入れている。また「隣の柿が・・・」と離職した人ももう一度「地域社会の元気のために」働きたいとの申し出があれば、社会勉強を積んで戻ってきてくれて「ありがとう」と感謝し受け入れている。
我が社は銀行や大企業とは違う。小さいが共に働いたということは「アルムナイ」というよりは「ファミリー」と考えている。家族である。家族との縁は生涯切れることはない。だから我が社の社是は「人が命・人が宝・人が財産」である。その事を在職中に理解してくれるからこそ戻ってくれる人が多い。
裏切り者と罵って、人手不足になったから交流サイトへどうぞ、などというのはどこかおかしいのではないか。自社にいたという接点で、他業種を経験した多様なキャリアの人材が必要だというのも、如何にもである。だったら、既存の社員の定年を延長して・・キャリアを積んでもらった方が理にかなっていると思うのだが・・・「アルムナイ」ねぇ?Goto
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