家計調査にみる地域性

餃子代は浜松市・ラーメン代は山形市・飲酒代は東京。では喫茶店代は?

総務省が6日・発表した23年の家計調査によると、2人以上の世帯で、
使ったお金は月平均29万3997円。物価変動の影響を除いた実質で、
前年より2.9%減、物価高が家計に打撃を与え、3年ぶりに減少に転じた。

コロナ禍後です。消費が拡大傾向にあるのではとの観測は甘かった。
支出の3割を占める食料は前年より2.2%減。大半の品目で消費が減り、
特に魚介類や乳製品の落ち込みが大きかった。他にも家具や医薬品、
小遣いや仕送りも減った。

しかし、外食は10.3%と大幅に増え、旅行に出掛ける人も増えたのでしょう。宿泊料も9.3%の増加となった。物価の影響を含めた実質では減少だが、名目の支出は1.1%増えるといった、まだら模様の消費支出となった。まぁ、賃金上昇のスピードが上がれば、実質も名目も消費は拡大するのではないか。楽観的かも知れませんが。

毎年発表されるこの家計調査で注目されるのは、B級グルメの消費額争いです。主な食品やサービスの年間購入額。先のブログに書きましたが、ラーメン消費日本一争い、王者山形と連覇を競う新潟で熾烈な戦いが。
結果は底力を発揮した山形市に軍配が上がり地元は大盛り上がっている。

他に餃子でも浜松と宮崎と宇都宮が三つ巴の争いを、浜松が4041円で圧勝。ハンバーガーに至っては155円差で徳島市を抑えて高知が1位に。全国で高知が最もハンバーガーを食べる市だと思うと・・へぇ?と唸ります。その他、食パン・ケーキ・チョコレートなど色々と部門別の消費額がランク付けされている。

その「市」で全国一番の年間購入額ってことは、その食品が売れている。
売れるってことは美味いからになります。この調査で日本一になることは、町おこしでもあります。だから、どの市も業者たちが協議会を立ち上げ、気合を入れる。

因みにですが、ランク争い、年々加熱しています。
家計調査のルールは都道府県県庁所在地と政令市での2人以上の世帯の収支を集計しての結果です。それなりに公平かな。消費支出が実質目減りしているのだが、ご当地グルメ・B級グルメが家計の一助になれば、それはそれで良し。

私は滅多に行かないのですが・・家計調査で日本一それも4連覇の消費支出の多いものが我が岐阜市にもありました。それも第2位の東京・3位の名古屋を抑えて堂々のトップです。それが喜ばしいのかどうかはわかりませんが・・それは何か。「喫茶店代」です。

支出額は「1万5099円」東京よりも1000円ほど高い。大半は「モーニング」と称して飲み物を頼むとトーストや卵、サラダなどがつく。しかるべきホテルでの朝食並。地域のコミュニティーの場としての喫茶店。高齢者が集いモーニングを注文して情報交換する。岐阜喫茶文化といって良いのでは。

総務省の家計調査って、地域性も表れて面白いですね。Goto

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