大相撲に学ぶ・己を磨け・・・

110年ぶりに新入幕力士が優勝・・・世代交代ですね。

いやいや・・色んなことを考えさせられる・・大相撲3月大阪場所でした。
まぁこのブログ、コアの読者の間では、大相撲の優勝占いが当たらないことで有名になっています。申し訳ありません。好角家を自認しているだけで、
相撲のことは何もわかっていないものですから・・・

でもです。3月場所の予想は・・・横綱・照ノ富士が本命。穴は「大の里」でした。もう少しでしたがやはりハズレ。横綱は4敗で早々と休場。残る大の里に期待したのですが。彗星の如く現れた「尊富士」に攫われました。残念と言うより凄い力士が登場しましたね。

なんせ、新入幕優勝は110年ぶり。1914年・大正3年っていうじゃありませんか。第一次世界大戦が勃発した年です。大相撲の歴史を塗り替えましたね。横綱・照ノ富士の引退は近い。来場所まで持つかな。

今場所で言えば、大関陣4人、実に不甲斐ない。新鋭・琴ノ若には期待したいのですが。重くなり下半身もしっかりしてきましたが、まだ、自分の型を持っていない。技がない。横綱目指して稽古に励んで欲しいものです。

それと、霧島は情けない。早々と負け越しには裏切られましたね。陸奥部屋が閉鎖されるのが響いたのか。それとも親方の引退に気力が抜けたのか?素材は良いのです。気力を前面にです。それと、豊昇龍・素晴らしいバネを持っているのです。正面から当たって逃げない相撲をと願わずにはいられなない。見た目で判断すればヒールですが、実は気が小さい「ノミの心臓」かも。

で、この不甲斐ない大関陣に変わって躍進したのが大の里と尊富士です。二人とも相撲界に入って2年未満。出世が早過ぎて、まだ大銀杏が結えない。ザンバラ髪での土俵、叩き上げの力士からすれば心中穏やかではなかったかも。でも大相撲は番付社会・強いものが関取になり角界を背負って立つ。僻むなら稽古して強くなるしかない。

どんな世界も同じです。上司でも胡座をかいていれば、それまでです。下からの突き上げで、いくら権威を振り翳し、経験だけで仕事しても、簡単に見透かされて自滅です。それが嫌なら、自分磨きを怠ってはなりませんね。

尊富士がなぜ優勝したのか。彼のことはよく知りませんでしたが、5歳から相撲を始めた「相撲エリート」です。24歳ですから。20年近く相撲一筋。そりゃ強いハズです。取り口を見ていますと、速攻相撲ですね。早い。立ち会いからの流れが良い。鍛え抜かれた自分のスタイルを持っていますね。

脇を固めて低い立ち合い。この出足、ひょっとしたら、誰も止めることができないのじゃないか。そんな気がします。仕事でもそうですね。オールマイティーになる必要はない。自分でこれが得意分野だと決めたらそれを伸ばす。それが成功の道です。尊富士の場合、カモシカのようで足が細すぎる欠点があります。だから速攻相撲が取れるのでしょうが・・・そこをどう鍛えるか。それが課題ではないでしょうか。

それと大の里です。大きいですねぇ。素晴らしい体格です。バランスも取れています。今は多分ですが、二所ノ関親方(稀勢の里)の指導で、体を生かして、前に、前にと教わっているのでしょう。素材を生かしているだけですが、荒削りなところに可能性があります。まだ地力がないので、四股を踏んで、下半身を鍛えれば、大関・横綱の可能性は大です。問題は、嫌がらずに鍛錬できるかです。指導者がしっかりしているので大丈夫だと思います。楽しみです。

指導者といえば、もう一人の大型新人・期待の落合改め伯桜鵬・幕内に上がって大活躍しました。私は鳥取県の出身・彼を期待しているのですが、右肩の怪我で休場が続き、幕下まで下がりましたが、十両に復帰、今場所期待したのですが、8番止まり。ちょっとがっかりです。やはり、宮城野部屋の不祥事と親方(白鵬)叩きが精神的に応えたのか。残念な結果でした。

指導者に恵まれなかったのは試練です。それも運命・腐らずに期待に応えて欲しい。民間の組織にもいますね。素材は抜群、将来を嘱望されているのに、上司のちょっとしたことで潰れてしまう若者が。私に言わせれば、全て「自己責任」なのに人のせいにして自己逃避する人が。そうならないよう願いたい。

少し長くなりましたが、大相撲、110年ぶりに新入幕力士が優勝。
若い有望な力士たちが登場です。先輩力士は負けずに抗って欲しいですね。
どこの世界でも世代交代は起こるものです。Goto

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