国力を落とす円安だが。

3月貿易収支黒字・インバウンド300万人突破・・・

このニュースとこのニュース、別々なのですが私の頭では、同じに思えて仕方がない。あなたはどう思われますか?一つは観光局が17日に発表した3月のインバウンド(訪日外国人訪問客)数が308万人を超え、単月で初めて300万人を超えた報道です。

もう一つは財務省が発表した23年度の貿易収支が5兆8919億の赤字。3年連続の赤字にはなったのですが、足元では輸出が増え、輸入額が減る傾向が顕著で、赤字額は過去最高だった22年度の22兆579億円から約7割縮小したニュースです。

どちらも為替、円安の影響によって導き出された結果です。
円安は「国力を落とす」誰でもわかるのですが、原油などの鉱物性燃料の高騰していた資源価格が下落したことに加え、輸入量が減少したことによって、円安にも拘らず、輸入額が前年度比10.3%減、108兆7901億円と3年ぶりに減少。

輸出額は3.7%増の102兆8983億円と比較可能な1979年度以降で最大となり、初めて100兆円を突破した。円安を追い風に、自動車の輸出台数は5年ぶりに600万台を超えた。それと3月の貿易収支が3665億円の黒字となったこと。24年度以降の貿易収支を占うのではないかと思う。

もちろん、貿易の動向は国際情勢や資源価格の動向を含め国内外の様々な要因によって変動するものです。こうだとは申し上げ難いのですが。加工貿易を旨とする日本の貿易、円安が150円台で定着するようなことになれば、24年度の貿易収支は黒字化するのではないかと思う。

訪日客も、円が150円台であれば、政府が目標とする年間6000万人、消費額、15兆円が視野に入るのではないか。この1〜3月に日本を訪れたインバウンドの消費額はコロナ前の19年同期比で52%増の1兆7505億円、四半期ベースで過去最高を更新。一人当たりの旅行支出の推計20万9000円に及ぶ。これも過去最高である。

ここまで急速に回復したのは、コロナが終息したことによるのだが、1〜3月に見られるように、円安の影響が大である。喫緊の話で恐縮だが、私のウォーキングコースにある岐阜都ホテル、3月以降、連日観光バスが7台以上停っている。閑古鳥が鳴いていたのが嘘のようだ。関係者によれば部屋代も上昇、4月以降も満室の状態という。

訪日客が月に300万人以上増加すると岐阜のホテルでもこうなるのです。これが500万人を超すとなると、日本全国で同じような状態が起こるってことだ。そうなのです。「円安は国力を落とす」のだが、貿易収支の赤字減少、インバウンドの異常な増加。この二つのニュース円安を背景に、少なくとも日本経済が好循環に入ったのではないか。そう思わざるを得ないのだが・・・Goto

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