五輪メダリストに賞金

パリ五輪が迫ってます。スポーツのアマチュアイズムについて考えてみたい。

世界陸連のセバスチャン・コー会長が、パリ五輪の金メダリストに5万ドルの
ボーナスを出すと提案した。五輪での成功におカネを出す国際競技連盟は初めてのこと。さてさて、これは議論を巻き起こすことになるね。
だって、アマチュアイズムを根幹から揺るがすのですから・・・

私の意見から申し上げます。それぞれの競技連盟が、それぞれに努力して、五輪のみならず、それぞれの競技会での優秀者に賞金を出せば良い。今更、アマチュアイズムを盾にとってみたって。ロシアを始め絶対主義の国では、五輪に出場してメダルを獲得すれば、賞金を得るのは当たり前、兵役免除もある。家族の生活の保証もする。そんな時代に国際試合でアマチュアイズムを振りかざすなんて、ナンセンスです。久々にナンセンスなんて言葉を使いました。ナンセンスですね。

考えて見て下さい。社会人で、スポーツをやっていれば、それはプロです。
収入源が企業であっても、企業の売名行為に加担しているのですから・・
高校野球のように高校生である限りはアマチュアです。大学生もアマチュアです。たとえ、大学のためであっても。大学は企業ではありませんので。

ましてや、五輪です。スポンサー企業によって賄われるスポーツ大会です。純粋に観客の入場料売り上げだけで成り立っているのではない。IOCは莫大な利益を上げている。建前は非営利のIOCです。ですから収入の90%を国内オリンピック委員会(NOC)、国際競技連盟、開催地に再配分している。

それぞれの組織がそれぞれの判断で「選手とスポーツの世界的発展に最も貢献できる方法を決めるべき。それが賞金であっても。それがIOCのスタンスです。
本来的には配分されたカネをどんな使い方をしようが自由だ。賞金をアスリートに渡してこなかったのは連盟やNOCの取り分を減らすからではないか。そんな疑問も湧く。

まぁ・・・話が混同した。五輪の賞金に限ろう。
それぞれの競技連盟にはそれぞれのやり方がある。やり方でやってきた。
同じ競技ではない。五輪だけを特別なものにしてはいけないのではという、
五輪主義などもはや、どこにも存在しないのではないか。

メダリストに賞金を出すことって、スポーツを平和の祭典と美化するのも含めて・・・五輪そのものが変わる時ではないだろうか・・・変わって良いと思う。

世界陸連のコー会長、来年で任期が終わるバッハ会長の後継者候補だと目されている。だから陸上の金メダリストに5万ドル。さてさて・・パリ五輪どうなりますかねぇ。Goto

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