暑さ対策を。

地球の温暖化で、日本のエアコンが世界を凌駕する。

今日は亡父の誕生日です。存命ならば103歳です。
まずは仏壇に合掌です。

さてさて、6月です。沖縄では梅雨入りが宣言されました。
順次、九州・四国・本州と季節はウソをつきませんね。
日本列島は湿度の高いムンムンとした蒸し暑い季節に入ります。

現代では、先人たちが快適な夏を求めて、実に様々な努力を重ねてきて、
湿度などをコントロールする空調機能を完成。今では冷房設備が各家庭に備えられるようになった。

最近のエアコン。その開発は凄まじい。業務用エアコン、51年に開発され、瞬く間に、飲食店や商店に普及。家庭用も53年、窓枠や壁に取り付ける一体型クーラーが東芝から発売。さらに、暖房も可能なヒートポンプ式や室内機と室外機が分離され工事が簡便になったセパレート式が60年代に入って相次いで開発された。

もう少し、技術的な開発を学んでみよう。
70年代、2度の石油オイルショックを経て省エネが叫ばれる。装置の中で最も電力を食う圧縮機を温度に応じ小まめに制御するインバーター式が80年代以降、相次ぎ発売されるように。日本では現在、ほぼ全てがこのインバーター式だが・・・この日本発のインバーター式は世界基準ではまだ1割程度。発電によるCO2削減の観点から、普及の余地は大きいと言われている。

開発は東芝ではなく、1934年に「冷凍機」を開発し、今日に至るまで日本発のエアコンを「暖かい、涼しいだけではない。価値ある空気を提供していきたい」との理念を掲げ、この道一筋に賭けてきたのはダイキン工業だ。改めて敬意を表したい。

因みにである。企業における価値とは何か。
その物事がどれ程、顧客に役立つかや値打ちを示すか、それが企業価値である。
「顧客価値」ともいう。顧客が製品やサービスから感じるメリットと支払うコストの差から生じるものである。ダイキンはその追求を求め続けてきた結果、世界に類のない。いや凌駕するエアコンを開発したのである。

京都の山あいの盆地、その一角に「氷室跡」がある。
冬にできた天然の氷を夏まで保存。旧暦の6月15日に宮中に献上。
氷室は7世紀ごろから都の周辺に作られ、幕末まで使われたという。

暑さとの闘いは扇子や風鈴、打ち水だった時代を経て、19世紀末には
日米で相次いで扇風機が発売された。エアコンは空間そのものを丸ごと涼しくする冷房装置。
日本では20世紀になってから普及が本格化した。

そんな、冷房装置開発の歴史を知って何になる・・
なんてことを思わないで欲しい。温暖化は止められない。
今年も日本列島に蒸し暑い夏がやってくる。
暑ければ、自己防衛して欲しい。連日熱中症で倒れる人が報道されるのは
実に忍びないではないか。ぜひ、エアコンで暑さ対策を。Goto

コメント