HACCP(ハサップ)

農家の味・独特の手作り漬物にも「営業許可」が必要に・・・

6月です。日本独特、高温多湿、じっとしていても汗がでる。
ジメジメしています。食物にカビが繁殖する季節です。
食中毒に注意しましょう。なんて厚労省とか気象庁の回し者のようですが・・

漬物作りって食品衛生法が改正され、この6月から保健所の「営業許可」が必要となった。今までのように。農家の誰々さんちの手作り「漬物」として、スーパーや道の駅では売れなくなりました。許可を得るには国際的に使われている衛生管理の手法「HACCP」(ハサップ)に沿った管理が義務付けられた。

加工施設と住宅の分離、指で触れないレバー式や自動の蛇口の設置、窓や納戸の設置など、それなりの基準を満たす必要がある。そもそもですが。漬物なんて保存食・食中毒なんて話は聞いたことがないのですが・・・・

18年の食品衛生法改正で漬物が営業許可制になったのは、北海道で12年に起きた浅漬けの集団食中毒がきっかけ。札幌市の食品会社が製造した白菜の浅漬けで、腸管出血性大腸菌O157感染の症状を169人が訴え、子どもを含む8人が死亡したことによる。

如何にも日本的・無菌主義です。札幌の食品会社のせいで、死亡者がでた。すわ一大事・厚労省は・・有識者らによる「食品の営業規制に関する検討会」を設け議論させた。浅漬けはサラダと同じ漬物ではないのでは・・そんな議論もあったのだが。

「基本的には漬物は塩で脱水して次の工程に進む。浅漬けであろうと糠漬けであろうと、その処理がなされるので、浅漬けも漬物」と定義づけ、営業許可なく販売してはならないとなって、規制されることになった。その結果、日本の家庭料理である漬物が一斉に規制される。

芸人の世界では、下手くそな役者を「大根役者」と呼ぶ。なぜ、そう呼ぶのか。
どんな役をやらせても、お客の喝采を得ない。評価されない役者。ダイコンはどんな料理方法で、煮ても焼いても、漬けても、おろしても、そうです。いぶりがっこにしても、どんな調理して食べても、体に害を与えない「当たらない」野菜と言われている。「大根役者」とは人気が出ない当たらない役者をいう。

漬物の代表は「ダイコン」です。大根を食べて食中毒になるなどということはない。あるとすれば、加工業者が儲け主義で、製造方法を不潔にしたり、過剰な防腐剤を入れたりするからです。北海道の例も死者が出たが、問題は食品加工会社にある。

農家で伝統的に漬ける「漬物」それが浅漬けであろうと、独特の漬け込みであろうと。その製造に国際衛生管理法「ハサップ」の精神は食品の取り扱い方法や消毒、清掃などの衛生管理を度外視して、設備だとか投資だとかだけを持ち込むなんて・・・日本の食文化をどう考えているのか。実に寂しいなぁ。
角を矯めて牛を殺すの類だが、そんな傾向が益々強くなるこの国ではないか?
Goto

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