子どもアドボケイト制度

何でも政治のせいにはしたくないのですが・・・せめてこの予算は・・

自分よりも弱い者をいじめたり、虐待すること、あなたは許せますか?
卑怯という言葉があります。意味は理解できますね。勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと、正々堂々としていないことです。

親が年端もいかない子どもを虐待するってことは、理由の如何を問わず、卑怯であります。いじめもそうであります。自分より弱いと思った同級生を徒党を組んでいじめるのも根本は卑怯です。修身などというと、古いとか天皇崇拝につながるとか、保守的だとか言いますが。「弱い者をいじめてはいけない」と教えるのは修身であります。それさえ教えないから・・・児童虐待は起こるのだと私は思います。

神戸地検は読売新聞大阪本社男性社員(30歳)とその妻を未成年者略取罪で
起訴した。起訴状によると2人は共謀の上、児童相談所(児相)員に付き添われて兵庫県内にある幼稚園の卒園式に出席した我が子を、近くの警察署まで式会場から連れ去ったため、2人は署内で逮捕された拉致事件です。

新聞報道では事件の真相はわからないのですが、子供が児童相談所に保護されたていたということは、子供を警察に連れ込んだということは、児相の一時保護が不当だと訴える計画だったと推察される。その背景は児童虐待に違いない。

虐待を理由に一時保護されるなどした子供の声を聞き、周囲に伝えるのを手助けする「意見表明支援員」(子どもアドボケイト)の配置事業を今年度、児童相談所を設置する全国79自治体のうち約8割に当たる61自治体が設けます。

子供の意見表明権を保護する取り組みの一環として、今年の4月に施行された改正児童福祉法で自治体の協力義務となったからです。同法は「家に帰りたくない」と児相に訴えていた千葉・野田市の小学校四年の女児が一時保護を解除され、2019年に虐待死した事件を受け改正されたものです。

児相には、子どもの一時保護や施設の入所などを決める際に本人の意見を聞くことを義務付けたのですが、子どもが一人で意見をまとめたり、伝えたりするのは難しいこともあるために、児相から独立して子どもの側にたち、意見表明をするアドボケイトの配置が法定化されたのです。子どもの希望が児相にも反映されるように働きかける役割も担います。

親だから、子どもに何をしても良い。そんなことは許されないのですが、児童虐待は絶えません。起こってからでは遅い。その兆候が見られたならば、社会が護る、その大前提が「虐待だと思ったら189番」に連絡する。その仕組みは法制化されました。その浸透を図ることが、虐待防止であると・・我々は思っています。ですから、日本全国で発行する情報誌を通して、189番啓発活動を続けています。

しかし、現実に虐待が起こった場合は児相が保護することによって虐待を防ぐしかありません。でも子どもの心理や思いが奈辺にあるのかを聞き取り、子どもの気持ちに沿うことが重要です。それが、このアドボケイトの制度です。とても重要な制度です。義務化した国会に敬意を表します。

私が驚くのは・・・児相による一時保護に「子どもアドボケイト」を実施する自治体への国の支援は120万円です。不足分は自治体で持てです。これが、岸田政権の「異次元の子ども対策」だと思うと情けない思いであります。

政治は何のためにあるのか。自分たちの金儲けのためにあるのではないと、政治資金規正法を強化するのも重要です。でもです。社会的弱者を救済することこそ、政治ではないのでしょうか・・・せめて、子どもアドボケイトが全児相に設置できる程度の予算は組んで欲しいと願う。

我々は「児童虐待防止がなくなる社会」を作るため、情報誌を通して社会課題に挑戦していきます。卑怯な社会をなくすために。Goto

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