学費値上げ・・・

この国は、元気がない。とくに大学生に覇気がないのが気になります。

世の中、インフレです。先日、近所の生活協同組合(生協)に。食品、とりわけ野菜や生鮮食品の値上がりが顕著であることを改めて認識しました。
生産者のことを思えば、原油や光熱費が上がっているのです。

ある程度の値上がりは致し方がない。エンゲル係数が高い我が家も、
肉の質を落とすとか知恵を出す必要がある。まずは、健康を第一にバランスの良い食事が摂れることを前提に色々と配慮せねばなるまい。そう思っています。

東京大が20年ぶりとなる学費の引き上げを検討しているそうです。
引き上げ額は年間約10万円、53万5800円が来年度から64万2960円に。
さすが東大だと思うのは「経済的支援策」もセットで用意され、現在は世帯所得が年間400万円以下の学生は学費全額免除ですが、600万円以下の学生及び
大学院生に対象を広げるなどの配慮もあるようです。

東大が最後に学費を値上げしたのは05年・・・昨今のインフレからして
19年以降、東京の国立大での値上げも続いています。ブルータスお前もかと言いたくなります。それに東大の学費値上げは他大学にも影響を与える。
慎重にと思うのですが。教育の質の向上には教員の人件費のことも踏まえれば反対する理由がない。

古い話ですが。我々の学生時代、1960年代から70年代に掛けて、学費値上げといえば、即、政治問題化したものです。反対運動が学園紛争の発端になり、その後政治闘争へと形を変えていくものでした。

しかし、平和なのでしょうか。学園祭で「学費値上げ断固阻止」の横断幕を掲げるのが精一杯。学費値上げを一つの契機として、社会全体とか、政治のあり方などについて、真剣に考えている東大生は少ないようです。

それを若者の政治離れの象徴だとは思いませんが・・・
学費値上げは現行の学生は対象になりません。25年からとは、25年度に入学した学生からです。学生の関心がないのは、自分事ではないからではと思う。

それと、教育の無償化が論じられています。大阪府を皮切りに高校の授業料無償化が実施され、東京都もそれに準じています。大学の学費無償化も政府の一部では囁かれています。財政的に予算化できるならば、それも一案ですが・・・
国立大の財政を支える国からの運営費交付金は24年度で1兆784億円です。

少子化の時代です。さらに増やすことはあり得ないでしょう。
となれば、必然的に学費の値上げってことになります。
それでも、学費値上げに反対する東大生のエネルギーが欲しいと
思うのは私だけでしょうか。

だってです。日本の大学生ってあまりにも覇気がないではないですか。
もちろん、大学生だけではありません。国民にもですが・・・Goto

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