日本産のカカオって無理?

カカオの不作って、高級チョコメーカーの陰謀か?

ヘェ〜と思うことは多いのですが。これにはびっくりです。
チョコレートの原料であるカカオが異常に高騰、早晩、チョレートやココアも庶民の口に入らなくなるのではと囁かれています。

私の感覚では、ゴディバだかゴリラだか知りませんが・・・高級チョコって、カカオとは関係なく・・一粒が1000円とか、3000円しているのです。100円の明治の板チョコとか、マーブルチョコで育った身からすれば、それだけで驚いているのですが。どうも、カカオの生産はそんな状況ではないようです。

整理します。まずカカオって・・・西アフリカのコートジボワールとガーナのわずか2カ国で世界生産の6割を占めています。主要産地の異常気象や病害が原因で、集荷量が当初の目標よりも半分近くまで減っています。その結果、カカオの国際価格は4月の平均価格で1年前の3.4倍に跳ね上がっている。

でです。この収穫減少。一時的ではなくいくつかの構造的な問題が要因だと。
一つは環境の変化。産地の赤道付近、気候変動の影響が大きく、大雨や高温、旱魃が頻繁に起こっている。それとカカオの木が老朽化している。実がなり始めれば30〜40年間は収穫できるのだが、財政的な問題で古くなった木の植え替えができない。

同時に搾取なんでしょうか。バイヤーが小規模農家を良いことに生産者への収入が1日1ドルという劣悪条件。これでは収穫量が落ち込むのも当然です。政府も財政悪化です。農家への支援や肥料の供給もできない。生産性が落ちています。

そうです。モノカルチャー農業という植民地時代からの経済構造が今尚続いていることが根本的な原因です。アフリカの農家はカカオを育てて乾燥するだけ、
付加価値の高い加工作業は輸出先の欧米やアジアで行われます。

カカオをすりつぶす工程を経た磨砕量で見ると、オランダやドイツなど欧州が35%、アジアが24%、米国が20%です。カカオをチョコレートなどに加工するには、大規模な設備が必要だと、欧米のボロ儲けしているメーカーは言います。

果たして本当でしょうか。いくつも疑問が残ります。一つはカカオの栽培に日本の商社が目をつけないはずが無い。なぜやらないのか。たいした投資じゃないはず。やらないルールがあるのでしょうか。

もう一つはカカオは果たして西アフリカでしか栽培できないのか。極端な話、ハワイや沖縄では実らないのか?日本の農業技術なら不可能ではないと思う。
だって、考えてみて下さい。美味しい美味しいと日本人は、バレンタインデーだとか、特別の日に、バカ高いチョコレートを買ったり贈ったりしているのです。

私は明治の板チョコ以外に美味いと思ったことはないのですが・・であれば、商品価値があります。日本産のカカオを栽培して需要を満たすことって、可能ではないでしょうか?たかがチョコ・されどチョコ。
世の中、知らないことが多いですね。Goto

コメント