ティザー広告

読売新聞広告大賞・・・熱き準グランプリにグランプリを。

第40回・讀賣広告大賞(期間2023年4月〜24年3月)が発表されました。
この賞は読売新聞読者モニター約6000人の評価をもとに、選考委員(座長・谷山雅計)等による選考会を経て「グランプリ」「準グランプリ」が選ばれた。

新聞命(しんぶんいのち)の私としては・・・大半の広告には見覚えがあり、
グランプリの「スウォッチ」については、このブログで、わかりにくい広告だ、
これでは広告の意味を為さぬと酷評しました。まぁ、1週間後に5種類のスウォッチ商品が掲載されたことで、ティザー広告もここまで徹底すると、やりすぎじゃないか・・・思ったものです。

ティザー広告とは、商品を明らかにせず・・・断片的な情報を小出しにして、消費者の興味を引くことを意図したプロモーション手法のことです。
Tease(じらす)を語源とし、消費者をじらし、好奇心や興味を集め、期待を膨らませることを目的にする・・いわゆる覆面広告のことです。

そもそもですが。消費者をTeaseさせるっていう広告技法を私は好みません。
新聞広告です。奇を衒って、それもわからないだろうとの上から目線。
一週間後に商品の全容を明らかにして消費者の興味を倍加させる。

私は、こんな手の込んだ手法で、讀賣新聞の読者を顧客にすることができるだろうか?新聞という媒体を使う意味があるのだろうかと思う。選考委員では座長も含めて、わからないことにワクワクする他に例のない広告手法だ。
ティザー広告としての思い切りが良いと高い評価です。グランプリ選考評。

準グランプリ・東京都トラック協会の「日本を復興する仕事」これはいいですねぇ。4月から実施されたトラック運転手への労働規制(働き方改革)・・4月から始まった物流の24年問題を正面に据えた広告。真剣味があります。

3月15/22日と2回に分け・・・

焼け野原に柱を建てた
狂った海が残した人生の意味に道をつけた
自粛で止まった暮らしに命を届けた
トラックドライバー
絶望からひとを救う
いつどこで誰がどんなことになろうとも
何のこれしき
何のこれしき

一般社団法人 東京都トラック協会

グッときませんか。
焼け野原は・・・終戦後です。
狂った海が残した人生の・・・あの3・11です。
自粛で止まった暮らしに命を届けた・・・コロナ禍です。
24年問題・何のこれしき・何のこれしき・・負けてたまるかの気概が溢れる。

「広告は伝えたいことをストレートに伝える。気を衒って何になる。これが広告の原点ではないか。メッセージ性のある表現に心を掴まれた。写真も文章も素晴らしい」「縁の下の力持ちであるドライバーは「復興」という重い言葉を『何のこれしき』と踏ん張っている姿を見事に表現している」と評したのは選考委員のひとり秋元康さんです。さすがです。

私も全く同感。ティザー広告よりも、この正統派の広告の方が、グランプリに相応しいのではと思う。しかし、私の広告感覚が狂っているのでしょうか。
新聞広告とはと、大上段に振りかぶる積もりはないが・・気を衒うのではなく、むしろ、丁寧に、丁寧にいや、愚直にという方が良いかも知れぬが、
真正面から読者に届けるものでなければならないと思う。

受賞作品は・・・大型(15段以上)広告が中心のようだ。(写真参照)選考には読売新聞東京本社・取締役・ビジネス局長が参加しているそうだが・・・

昨今、新聞広告の出稿量が極端に減っている。受賞に恣意的なものはないと思うのだが・・・発行部数が激減しているのだから、広告効果の低い媒体に広告出稿が減るのは致し方ない。そんな状況下、受賞作品の選考が出稿額が大きい広告主に白羽の矢が当たるのは、浮世のならいなのかも。

そんな斜に構えて、広告賞を見るのはいささか、下品ではあるが・・
社会性のある広告よりも、ティザー広告がグランプリになるのも致し方ないのかも知れない。私の願いです。最近の新聞広告の主たるスポンサーは通販紙面だ。であれば、広告賞の中に、通販部門も加えてはどうか?と思うのだが、如何でしょうか・・・ビジネス局長殿

それと広告局をビジネス局に名称変更したのは、
なぜなのでしょうか。なんかのTeaseでしょうか?    後藤拝

追伸
私が古いのですね。
新聞社で広告を扱う部署は、古来より「広告局」だと思っていたのですが、
読売新聞では「ビジネス局」というのだそうですね。首を傾げます。

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