早期解散は当然である。メディアは何を批判しているのか?
27日・自民党の総裁に五度目の挑戦で石破茂氏が選ばれた。
昨日・首班指名の国会が開かれ、第102代・内閣総理大臣となった。
まずはおめでとうございます。である。
しかし、第一回目の投票で高市早苗氏がトップ。
決選投票で石破氏が逆転での当選となった。
表向きは派閥が解体されたのだから、議員個々人が最終判断したのだろう。
勝利した理由は、総選挙には高市さんよりも国民の人気が高い
石破さんの方が良いだろうとの心理が作用したのだろう。
国民の人気が高い理由は自民党内野党だったからである。
その象徴が九人で争った総裁選での論議で、裏金に関与した議員に関し次期衆院選で公認するかどうか「徹底的に議論する」と言明。裏金議員を推薦人とした高市さんとの違いを鮮明にさせたことも大きな要因になったのは間違いない。
新総裁が着手した自民党の役員人事。
際立つのは森山裕幹事長の就任です。なんと言っても鹿児島の地方議員から叩き上げた党人派です。私の感覚では、石破さんに最大の影響力を持っているのは森山幹事長に間違いない。
石破さんは衆院の解散について、進次郎さんが「できるだけ早い時期に」と訴えたのに対して「国民が判断する材料を提供するのは新しい首相の責任だ」と
予算委員会での論戦後の必要性を強調していたのだが・・・総裁就任の会見で
10月9日解散・27日投開票を言明。その豹変ぶりがメディアに批判されている。
どうして豹変したのか。「鉄は熱いうちに打て」と森山幹事長が進言したからだと報じられている。ご祝儀相場で支持率が高いうちに解散を。寝技師の森山さん・さもありなんと思うのだが、それだけではない。本当のところは日程(カレンダー)ではないか。
石破さんは安倍内閣での地方創生大臣を最後に、8年余り要職から外されていた。ということは、総裁選に挑戦は五度だが、官房長官も主要閣僚の経験もない。むしろ一匹狼のようなもの。官邸がどのように動いているのか。総理大臣の日程がどのように決まっていくのかがわかっていなかったのではないか。
だから、総理・・11月は国際会議が目白押し。選挙中だから出席しないわけにはいかない。それでは国際社会から相手にされなくなってしまう。
また、12月には予算編成を決めねばならない。でないと年明けからの通常国会に提案できなくなってしまう。この日程に気づいたのではないか。
官邸に各省から選りすぐりの官僚が秘書官として入り、総理の思惑に対応できない体制の状態では・・・10月中に投開票までやってしまわないと、官邸が回らない、カレンダーを眺め、慌てて・・批判覚悟の上で、9日解散に踏み切ったのではないか。
野党はともかくとして。メディアの対応である。
充実した国会論戦もせず解散とは何事だ。党利党略だ。
国会論戦を軽視するようでは新内閣の支持率も上がらない。
能登半島の被害への対応を急ぐことが先である・・と散々に・・
解散を言明したことを批判する・・・
でもです。能登半島の被害には、岸田前政権が手を打っている。
さらに担当大臣が決まったのです。まずは予算的措置を講じて、
選挙後、つまり11月には臨時国会が招集される。そこで徹底対応を
決めれば良い。
衆院の解散は首相の専権事項です。時の首相が与党にとって条件が良いと
思った時期に解散するのは常套手段。それが権力闘争であり政治というものだ。
思い起こせば、議員の削減は良いのだったが、消費増税を大義に衆院を解散した当時・民主党の野田佳彦首相は・・財務省に取り込まれ、政権を失ったのです。
そんな轍を強かな自民党が踏むわけがない。それが森山幹事長です。
解散を批判するメディアは毎日と朝日です。
何をやっても批判です。そんなことより、石破政権の所信表明での政策をしっかりと見定め、それが石破政権の政策なのだから、その内容について論陣を張ってはどうか。それがメディアの役割だろう。国民にとって最善の内閣であるかどうかの判断材料になるのだから。Goto
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