お辞儀にはその人の生き様が現れます。
エレベーターが閉まります。
商談を終え、エレベーターホールまで見送って下さる相手。
約30度かな。頭をそんな角度で下げ・・・エレベーターが閉じるまで
その状態で。なんとなくですが、誠実な相手だと思いませんか。
でも、まだドアが閉まり切っていないのに、もう振り向いて
去っていく姿・・・それが目に入ると、なんとなくですが、
今の商談って、調子が良い話だけ?大丈夫か?そんな気になりませんか?
話を終え、駐車場まで見送って下さる人。本日はありがとうございましたと、
お辞儀される・・・頭の角度は45度ぐらいかな。誠意を感じます。
そして、車が消えるまで手を上げて「名残り」を惜しむ。
でも、車が動くと同時にクルッと背を向け戻っていく、その姿が目に入る。
なんとなくですが、淋しい気分になりませんか。人と出会うのは簡単ですが、
去り際と申しますか、別れ方って、気を付けないと・・せっかくの出会いが
興醒めしてしまうことがあります。
人間って奴はとてもデリケートな生き物です。
ちょっとしたことが、その人物の「素」の姿を曝け出します。
心の有り様が垣間見えることがあります。自分では気が付かないことで、
相手の心情を害することがあります。気を付けたいものです。
お辞儀には流儀があるってことご存知ですか?
あえて、意識してお辞儀をする必要はありませんが。
知っておいて損にはなりませんので。
4月13日から2025年「大阪・関西万博」が始まります。
私は開会がワクワク待ち遠しいひとりですが、未だに、この場に及んでも
なんのためにやるのだ?税金の無駄遣いだ。盛り上がっていない。
止めるべきだと叫んでいる人がいます。例えば、朝日新聞とか毎日新聞です。
もちろん、賛成するのも反対するのも、自由です。
それが許されるから良い国なのですが、少なくとも試算では、
世界中から5000万人以上の人たちが万博に訪れます。
日本を知ってもらい。日本に対する理解を深めてもらえれば、
それはそれで国益です。せっかく、来日してもらうのです。
会場で来場者を案内する「ゲストサービスアテンダント」の役割は重要です。
内定者は約1000人・時給が1850円だってこともあり応募倍率は28倍を超えました。反対者には理解できないでしょうが、3万人近い人たちが・・・
内定者の研修も佳境。万博の知識や接客マナーを頭と体に覚え込ませようと
連日特訓が。なかでも、接客の基本はお辞儀にあります。「お辞儀については徹底して叩き込まれている」
「かしこまりました」は15度で
「またお越し下さい」は30度で
「申し訳ありません」は45度の角度で、接客するようにと。
お辞儀は日本人独特な礼儀を示すもの。謙虚さが滲みでるもので、
海外にはその風習がない。状況に応じた丁寧なお辞儀ができるかどうかは、
接客の決め手。お辞儀の使い分けには、言葉と発話者の心情、来場者への思いやりと敬意の表れでもあります。
万博の成否を決める一つがお辞儀だと考える博覧会協会の責任者たちの
心意気に敬意を表します。たかが、お辞儀・されどお辞儀です。Goto
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